かもんじゃ

いろいろと生きづらさを抱えながらも、好きなモノ、エモーショナルな瞬間を糧に生きていけて…

かもんじゃ

いろいろと生きづらさを抱えながらも、好きなモノ、エモーショナルな瞬間を糧に生きていけてる。心理屋(まともなはずの資格持ち)。 音楽、映画、服。各地の音の鳴る場所に出没。BUMP OF CHICKENとかストレイテナーとか

最近の記事

最後のクリスマス~あの日の緩和ケア病棟

✳️病気や看取りの話なので、ご注意ください。 10年前のクリスマス・イブの日、仕事を終えた私は、急ぎ足で病院に向かいました。 母が入院している病棟での、クリスマスパーティーに参加するために。 正直、気は重かったです。  だって、母がいるのは、緩和ケア病棟。明るくお祝いなんていう気持ちには、とてもなれない。 母自身も、参加しないと断言していました。そりゃそうです、もう癌が進行し、ほとんど寝たきりの状態で、自身に近い将来起こる事もわかってる中で。 他の入院患者さんは、どうなん

    • 藤くんの結婚を祝福しながらも面白いほど動揺した、いちリスナーの話

      「ヘタな心理療法よりも、BUMP OF CHICKEN聴いた方が、よっぽど効果あるよね」。 私は、カウンセリングを生業としている。一応、専門的に学び、資格を取り、しかるべき職場で働いている。 そんな私も、上記の言葉を何度口にしたかわからない。また、特につながりのない医療・心理業界の方が、そのような呟きをしているのを見たのも、一度や二度じゃ、ない。 それぐらい、BUMP OF CHICKENには、カウンセリングマインドが、あると感じる。 曲の中では、いろいろな感情が描かれ

      • コロナ禍、体験中

        はじめに。 コロナ感染者や、所属について、調べようと思えば容易に調べられると思いますが、私個人の発信で、誰かに迷惑がかかるのはとても嫌なので、特定等は控えていただきたいと思います。 本当なら、明日、「体調観察期間を無事経過しました!」と言いたいところでした。 けど、観察期間の終わりが見えてくるに従い、体調が悪くなるという、残念な私… 基礎疾患(喘息)持ちの私は、新型コロナウイルスが騒がれ始めた当初から、人並み以上に怖さを感じていました。マスク、除菌等、自分でできる対策は、

        • 『100日後に死ぬワニ』雑感

          きくちゆうきさんが、Twitterで連載していた漫画、『100日後に死ぬワニ』、昨日が100日目でした。 読み始めたのは、ずいぶん話題になってからだったけれど、昨日は、「どういう形であれ、今日で終わるんだ」と思うと、気になってそわそわして、休日出勤して残務処理していても、時折涙がじんわりと(笑) 連載で描かれてきたのは、よくある日常、友人との何気ないやりとり。 だからこそ、私はすんなり、ワニくんの世界に入りこんでいました。 中でも! ワニくんは、未来に世に出る、好きな映画や

        最後のクリスマス~あの日の緩和ケア病棟

          誰かにとっての楽しい日は

          現在、TwitterのTLは、2年前のBUMP OF CHICKENのライブに参加したフォロワーさん達が、幸せそうにその日を振り返っています。 もともとは、1月に開催予定だったのが、Vo.藤原さんがインフルエンザにかかり、3月に延期された福岡公演。 急な振替となり、調整がつかない人、断念した人も多かったのかな。追加販売でチケットを手に入れた友人も多かったと記憶しています。 私は、そこにいませんでした。 その年、私は、国家試験を控えていました。 試験自体は9月。まだ日はあ

          誰かにとっての楽しい日は

          海が見たい、人を愛したい

          タイトルは、合唱曲『怪獣のバラード』歌詞の一部引用です。 児童支援を生業とする者(ちょっとえらそうですね)として、最大の目標は「生きてもらう」ことなのですが、 やはり、節目の中3生には、望む道に進んでほしいと願ってしまうものです。 今年度は、関わらせてもらった中3生全員、選んだ道に踏み出せることとなり、ひたすら、嬉しい。一人ひとりのストーリーがあって、うまくいかない時があったからこそ、私は出会い。傷つき悩みもがきながら、新たな道に進む人達のこと、「こんなに頑張ったんだよ!!

          海が見たい、人を愛したい

          BUMP OF CHICKEN『Smile』

          私は、西日本に住んでおり、東日本大震災の被害を直接的には受けていません。 それでも、忘れる事などあり得ない日。 考えられない勢いで、全てを飲み込んだ津波。続く余震。 雑然とした避難所の、様々な人を画面越しに見つめながら、 「好きな人を亡くした人や、安否がわからない人もいるんだろうな」 「亡くなった人にも、生き残った人にも、(私と同じ)BUMP OF CHICKENのリスナーもいるんだろうな」 などと想像しては、吐きそうに苦しかった。 でも、直接被災していない私に、解るはず

          BUMP OF CHICKEN『Smile』

          此の河は絶えず流れゆき

          タイトルは、椎名林檎『月に負け犬』より引用させていただきました。 林檎さんの曲で、ずっと一番好きな曲で。出だしの歌詞にシンパシーを感じていたのですが、今この時、歌詞全体が身を締め付けるような思いです。 私がnoteを書かなかった、書けなかった間に、世の中の空気は急変しました。まさに、有事。 私の仕事も顕著に影響を受けました。当然です。今は身体の健康優先。ただ、この事態が、心にじわじわと影響を及ぼすし、それが行動化される事も増えることは、想定しておかなければな。 (ただ…きち

          此の河は絶えず流れゆき

          映画『音楽』。

          友達に誘ってもらい、観てきました、映画『音楽』。 クラウドファンディングで制作された、単館系のアニメーション作品だけど、 好きなミュージシャンの方々が関わっていて、 公式サイトによると、上映館がどんどん増えている…? その程度の情報しか入れずに、足を運んだのですが。40席程度のミニシアターとはいえ、朝イチの回から、ほぼ満席。 そして、始まると、シュールさと、小ネタで、場内に笑いがどっかんどっかん!! ロック名作へのオマージュと思われる場面もあり、 音楽好きなら、ニヤリと

          映画『音楽』。

          幻の写真家。

          写真を撮ることが好きです。 以前も書いたけど、高校では、教室のロッカーにインスタントカメラを常に置いていたから、かなり前から好きだったのだと思います。 フィルムの、味わいある雰囲気が好きで、一時期はLOMOとかHOLGA等の、トイカメラにはまっていました。 しかし、フィルム現像できるお店はどんどん少なくなっていき、私自身も仕事が多忙になっていき、フィルムカメラからは遠ざかることになり。 と機を同じくして、スマホカメラの性能が良くなり、加工アプリも登場し、手軽に、自分の好きな

          幻の写真家。

          映画『西の魔女が死んだ』

          Twitterで回ってた邦画タグで、この作品を今でも好きでいる人を何人もお見かけし、嬉しく思いました。 少しネタバレすると(だいぶ前の作品なのでお許しを) 不登校になった女の子が、田舎の祖母宅で、自然に囲まれ、祖母と共にいろんな体験をしながら、成長していくお話。 母方祖母が大好きだった、そして不登校経験のある私にとっては、 自分を見るようで、恥ずかしく、イライラもし、そして、祖母への思いが溢れてくる作品です。 私の祖母も、強く、優しい人でした。 早くに夫(再婚だったけ

          映画『西の魔女が死んだ』

          BUMP OF CHICKEN結成24周年★★★★

          本日、2月11日は、BUMP OF CHICKENの結成記念日、とされています。 正確には、バンドを組んだ日ではなく、今の4人のメンバーで、BUMP OF CHICKENという名を掲げ、初めてステージに立った日、なのですが。 長らく、重視されていなかったこの日。四年前に『20』と銘打って、20周年記念ライブが行われた頃から、リスナーは、特別な思いを持って、この日をお祝いしています。 私は、ここでも度々書いているように、生まれも育ちもぐちゃぐちゃで、体も弱くて、 ここまで、生

          BUMP OF CHICKEN結成24周年★★★★

          やった方とやられた方。

          せっかくの週末(といっても、土曜は仕事に出ていたけれど)を、ずっしり重い気持ちで過ごすことになりました。 昨日、元職場の先輩から、突然のメールが。 内容は、私が在職していた時から、職場の相談役的な立場で、指導に来てくれていた大先輩が、退任されるので、皆で送る会をしようというもの。 OBや、異動で離れた職員も参加するので、あなたもぜひ、というお誘い。 心が固くなった。 私は、数年前に、「安定した終身雇用の組織」を、わざわざ退職しています。 わざわざ、退職するには、それ相応

          やった方とやられた方。

          竹原ピストル。

          こんな人生を送ることになるとは思っていなかった。 最も安定している(と言われる)職を、仕事人生の半分も満たないうちに離れてたことも。 私自身、持病を抱えながら、もうすぐ90歳になる父の面倒を見ることになることも。 それでも、心理職に復帰できて、 BUMP OF CHICKENがライブをする時は、県外に遠征し、CDやグッズが出れば、保存用も購入する程度に自活できていることも。 中高時代からの友達と、今でも毎日のようにLINEでお喋りしていることも、BUMP OF CHICKE

          竹原ピストル。

          菜花。

          2月に入ると、私の地方では、菜花が出回り始めます。 食べる用の、菜花。 さっとゆでて、柚子酢であえるだけで、さっぱりとほろ苦く、箸が止まりません!! 体力のない私は、仕事の後に買い物に寄ることは、基本しません。生協プラス週末の買い物でやりくりしているのですが、 2月だけは特別。菜花のためなら私は、遠回りしてスーパーに寄るのです。 本日の戦利品。 お安い!! 菜花が出ている約1ヶ月の間に、少なくとも10束、 多いと20束は食べております。 今年はどれぐらいいけるでしょう

          動かす。

          仕事の研修で、「好きな事を書き出してみましょう」というのが、よくあります。 この世の中、どうしたってストレスからは逃れられない。原因を全て取り除くのは不可能だし、自分の側の考え方を変えるのも一つの方法ではあるけれど、それだって容易ではない。 そこで、平たく言えば「いかに気分転換ができるか」が、生き抜くためには大事になってくるわけです。 ストレスコーピング系の研修では、「方法を、できるだけ多く持っている方がいい」「100ぐらい挙げられて、その時にできる方法を用いるのが理想」と教