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島の家が始まるまで②

みなさん、こんにちは。

ただいま新幹線乗車中。

いま、ドリンクのカップのふたを開けた途端に
窓際の隙間から後ろに蓋を落として焦る私。

だって、ドリンクのふたを付けたまま飲めないんです。

中身でなくて良かった~

島の家の話の続きね。

これは古民家リノベのホテルにしたいな。と思った。
港から徒歩5分、海が目の前(道路は挟むけど)立地は悪くない。

でも

でも、

素人の私には、この築150年の家が宿泊施設のリノベに耐えうる物件なのかわからない。

家は古くておんぼろで
田舎によくあるような元大地主の豪邸でもなければ
広いのは広いけど、まあ庶民の住んでた民家だ。

果たして第3者から見て魅力的?

そんな疑問がふつふつ

そこから半年くらい考えてたけど
自分ひとりで考えても埒が明かない。

そこで、同じくその島で私と同じように古民家をリノベして宿泊施設を創ろうとしている方を紹介してもらって見てもらった。

私よりこの人の意見のほうが確かであるという謎の思い込み。

このお墨付きが欲しい。ってよくある私のパターン。

意見を求めるとお墨付きは違う。

このとき、この方は「面白いんじゃない」と言ってくれたからよかったものの、もし、「これは難しいと思うよ」と言われてたら

私は諦めてた。

それからだよ、、それでもお尻の重い私は、
具体的にどう動けばよいのかわからないまま遅々として何も進まず
ただ、いろんな人に古民家リノベしてホテル作りたいんですを言いまわってた。

さてどうすればホテルにリノベできるんだろう?
どんなホテルにしたいのだろう?

幸い、この頃県内では古民家リノベの宿泊施設がわんさかでき始めていたので片っ端から気になるところは見に行かせてもらった。

中にはこんな田舎なのに、雑誌に載るような、立地も素敵でおしゃれでインスタ映えするようなホテルもあって

最初は

ワーーーーー素敵すぎる💗

とテンション爆上がりしてた。

それなのに

ああ、それなのに、

最後のほうは申し訳ないんだけど全部同じに見えてきたのだ。
これでもか!というオシャレ風なテイストに食傷気味になってきてた自分がいて

迷子の迷子の子猫状態だった。

そんな中でわかったことは、都会のラグジュアリーな高価格帯のホテルと、田舎における高価格帯の古民家リノベの宿泊施設の大きな違いとは?

①立地がすべて

まずは立地。

何がなくとも立地。

立地がよければ、それだけで8、9割方は成功。
立地っていうのは、借景だ。目の前が海を見おろせるような場所とか
森の中とか、要は日常では決してありえない絶景!って思える場所に建てられたらそれだけで選ばれる確率が高くなることがわかった。

島の家は海は目の前だけど、道路挟んじゃうし、、、
どうなんだろう?

そんなときに、知り合いから連絡をもらった。
美香さん、ホテル作るって言ってましたよね?
面白い建築屋さんがいるから一度連絡取ってみたら?
その建築屋さんも自分で古民家リノベして宿泊施設にしてるんですよ。

わーーーー!いろんな人に話してて良かった。

聞いてみると、県内でも端っこの地域、山の中の宿泊施設だ。
こんなマイナーな地域で山の中でアクセスも悪いのに
どうやって宿泊施設にしてるんだろう??

高速使って行っても1時間半はかかりそうなので
後まわしにしてたのだが、やたらとその宿泊施設でするイベントや個展の様子をSNSで目にするようになった。

あら、素敵かも。

重い腰を上げて、ある日DMを入れて見に行ってみることにした。
その日は直接、そのオーナーでもある建築会社の社長さんが案内してくれるらしく、宿泊施設で待ち合わせることになった。

最寄りの高速を降りて、そこからさらに山の中に向かって走ること30分。
ようやく、それらしき建物を見つけた。最後の斜面が車の底を摺りそうで
ひやひやしながら坂を上がった。

続く。

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