訳者あとがき、より

*表題および以下文章は「病気にならない人は知っている」より抜粋しています

21歳にしてもう死ななくてはいけないのか。本書は著書ケビントルドーのこんな切実な叫びから始まります。不治の病と診断された著者はしかし、自然療法と出会い完治します。そして1人でも多くの人に自然療法のことを知ってもらうこと、そして、効果のある治療法が禁止されている理由を追求し、その背後にある大企業や行政の欺瞞を裁弾することが彼の使命となります。本書はナチュラルキュアの本邦初翻訳である。2004年に出版されて以来、元初の売り上げは既に合わせて9,000,000部を超えています。健康で長生きしたい。それは万人に共通の願いであり、世界一の長寿国であるわが国においても、健康の質に対する関心が高い。本書はもちろんアメリカ人を対象にアメリカ人の問題を取り扱っています。しかし、医療界、食品業界、個人が直面している危険な状況は、日本においてもほとんど同じだと考えても良いのではないか その意味で本書を対岸の火事として読む事は決して許されません。ところで、本書の特徴は、著者が医師でも薬剤師でもなく、医療については全くの素人であることです。そのため専門用語はほとんど使われておらず、わかりやすい文章で書かれています。アメリカでの大ヒットもその辺りに理由がありそうです。もう一つの特徴としては、非常に多岐にわたる健康法が提示されていることです。著者が主張する病気の4大原因。 体内毒素、栄養不足、電磁波、ストレスに対処する方法には、専門家の監督下で行うものであれば、目覚まし時計の選び方のように自分でできる日々の生活に関わる些細なことからも数多く含まれています。歳をとったら病気になるのが当たり前だと思ってはいけない。自分の健康を人任せにしない。本書からのメッセージに励まされて日本でもより健康な生活を送る人が増えれば、著者も喜ぶに違いない。

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