曾我蕭白の仙人たち

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思わず「すげえや!」と唸って見とれてしまう。

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なんとにぎやかで
おどろおどろしい絵なんだろう。

そのインパクトの強さにおののきながら
それでも目が離せない。

なんて面白いこと考えるひとなんだろう。
この組み合わせはなんとしたことか。

絵師蕭白、屏風絵を頼まれて
よろしおす!と引き受けて

にやりとしながら
今ある現実をひょいっと飛び越えて
見たこともない奇天烈な世界を作り上げる。

それはこの世のどこにもないもので
絵師蕭白のおつむのなかの
奇妙な世界のありさまだ。
どんなもんだいっと仕上げたのだろうか。

一筋縄ではいかないひねくれもののおっちゃんかなと思ったりするが、腕は確かだ。
どのバーツも仕上がりが美しい。

全体を見たときのバランスに違和感があるが
こちらはそのひとつひとつ丁寧に描かれた
細かなところに見入る。

見つめているうちに
どこかユーモラスでクスッと笑ったりして
なんとも愉しくなってくるから不思議だ。
いろんなところで仙人たちがてんでに語り始める。

おどけた顔の竜に乗っていたり
鯉を洗っていたり
耳掃除されていたりして……

幼子を抱っこした仙人は
99の矢部さんに似てたりする……

北斎のおっちゃんの絵を観たときもおもったのだけれど
このおっちゃんも今に生きていたなら
すげえ仕事するだろうな。


読んでくださってありがとうございます😊 また読んでいただければ、幸いです❣️