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Oculus GOを暫く使ってみて感じたこと

以前から買う気は無いが触って見たいなーと思っていたOculus GOがレンタルサービスをしているのを知ったので試しに7日間借りてみました。


自分のVRデバイス歴は所持してるのが「HTC VIVE」「PlayStation VR」「homido v2」
触ったことがあるのが「Oculus」「HTC VIVE  PRO」そして
今回の「Oculus GO」になります。

まずは概要


Oculus GOはそれ単体で動作するスタンドアローンタイプのVRHMD(ブイアールヘッドマウントディスプレイ)となっています。(正確にはスマホ必須ですが。)
本格的なVRHMDとしては低価格で容量32GBモデルで2万円前半、64GBでも3万円切る価格で導入しやすく無線なのでケーブルの煩わしさもありません。
その分、それなりの性能を持ったPCを必要とするVRデバイスと比べると
グラフィック面では数段劣ります。

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内容物は左上からメガネスペーサー、電池、リモコン、Oculus GO本体、充電ケーブルになります。
他に、マニュアルとレンズ用のクロスが付いてます。
メガネスペーサーはありますが小さい眼鏡だとそのままつけられます。

実際に使ってみて

さて、結論から先に述べると『しょぼい』というものでした。
VR体験がはじめての人には手軽で良いかもしれませんが
常用するようなものでは無いと感じました。


一部を除き、ゲームや映像作品のグラフィックは荒いものが多く※1 3DoFなので自由な視界と違い体は動けず、自由度の限界を強く感じます。

また使用する上で致命的なのがバッテリーの持ちと発熱です。
バッテリーはアプリにもよりますが1時間半から2時間でなくなります。
では充電しながら使えばいいのでは?と思うかもしれませんが
そこで熱暴走の問題が出ます。触れられない位、熱くなるわけではありませんが、システムアラートで『ヘッドセットが暑くなっています。一時停止して、ヘッドセットの温度が下がるまで数分間待つことをおすすめします。』と表示され暫く使用できなくなります。

この2つはOculus GOを購入するにあたり強く留意すべき問題です。
個人的にOculus GOの最大のメリットであるNetflixやAmazonプライムビデオ等を寝転んで仮想大画面見るというのも映画1本、ドラマ2本ほどで電池切れかオーバーヒートになります。
目の健康の為には良さそうですが機械に行動を制限されるのは正直苦痛です。


現状、重量と価格が増加するとはいえ※2 6DoF、有機EL高解像度パネルのOculus QuestがあるのにわざわざOculus GOを買うメリットはかなり低いと思われます。


メリット

とは言え、Oculus GOにもメリットはあります。

・VRHMDとしては安価で軽量。
・なんと言ってもワイヤレスは楽。
・寝転んで使用してもヘッドバンドがゴムなので痛くない。
・コントローラーがあるのでそれなりにゲームもできる。
・持ち運びが容易。
・イヤホン等使わなくてもそれなりに音の定位が取れてる。
・プレイ画面を動画として残せる。
・SHOWSTAGEに対応している。


そしてデメリットも。

・バッテリーの持ちが悪い。
・オーバーヒートしやすい。
・何をするにも中途半端。
・コントローラーが1個しかない。
・コンテンツをいちいちダウンロードしないといけない。


総評

ここまで書いてきた通り。デバイス自体の完成度の低さもさる事ながら、コンテンツもSteamVRに対応してないので弱い。(一応「ALVR」というアプリで一部動くようですが…)
2020年現在、Oculus GOはVRデバイスとしてはかなりオススメしづらい商品となってしまっています。
せめて動画視聴専用機としての活路があればよかったのですが、残念です。



※1 『3DoF』 X軸・Y軸・Z軸周りの3つの動きに対応、椅子に縛り付けられ頭だけ動かせる状態のイメージ。

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※2『6DoF』 X軸・Y軸・Z軸に加え移動もできるようになるので本来のVR体験と言える。

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