見出し画像

見た目が及ぼす自信喪失感、逆に気づいたこと

11月から抗がん剤治療が始まって

髪の毛が抜けて、
眉毛、まつ毛が抜けて、

ドセタキセルになって
顔が浮腫んでふくよかになった。

顔がなんか変わったね?

夫に言われて

心の中で
わかっとるわい!と答えた。

仕事もストップしている。

会って話す人の数
かなり限られている。

息子、夫、父母など家族、
マンションの管理人さん、

保育園の先生、息子のクラスの友達、そのママたち、

近所のセブンの店員さん、
ドラックストア、スーパーの店員さん

身内や話しをできていれば、
わたしが病気で治療中とわかっている人は
もちろん何人かいる。

保育園で挨拶をするだけのママさんとかは
(禿頭にニット帽子で行くので)
みるみる病人ぽくなるわたしをみて

誰も何も言わない。

みなさん、察して何も聞いてはこない。
でもいつもより優しい言葉をかけてくれるような気がする。

4月になって息子が年中になった。

年中になってから新しく入った子が2人いる。

ということはその子のママやパパも
これから新しくクラスで顔を合わせる人になる。

息子に新しく入った子に
「挨拶したり、話しかけてあげたりしてあげてね。」
と、しまじろうの教材にあったから
なんとなく伝えていた。

素直に取り入れてくれてて

先日朝のお支度の時に大きい声で
「おはよーーー!」

「え?」
わたしの方があっけに取られてしまった。

その子の名前はまだわからなかったけど
息子より少し背が大きくてしっかりした感じだった。

ママさんも背が大きくてサングラスをしていて
初めて見るだろうわたしの姿に

驚いていないか、不安になって
直視することができなかった。

軽く挨拶をしその後帰り道、
心がソワソワした。

週末にママ友が
『午後に公園へ行くけど行くならどう?』
と誘ってくれた。

保育園の同じクラスの子。

この土日は1人で息子と過ごしていて
午前も公園へ行ったけど昼寝挟んで
まだ行きたそうだったから

とてもありがたかった。

土日の公園へ行くとここ近年は
子連れのパパが本当に多く感じる。

ひとしきりブランコを押したり、滑り台をしたり…
お友達と一緒だと倍になって楽しそう。

カメや鯉がいる池がある公園で
いつもパンの耳などを小さく切って持っていき餌をあげる。

ママ友親子とうちとカメさんに餌をあげていると
少し小さめの女の子を連れたパパさんがその池のところへ来た。

餌をあげているところを見せたくて
連れてきた感じだった。(まあ、よくある)

ママ友さんが優しいのでパンくずを渡して
あげてみますかー?と声をかけていた。
パパさんの方が喜んではしゃいでいた。

その時わたしはどうしていたかというと、
顔を見られないようにそっぽ向いていた。

優しいママ友さんの連れている女は顔が浮腫んだ禿女。

この時は薄いケア帽子にツバが大きめの帽子👒を被っていた。
風が強くて帽子が飛んだ時にせめてケア帽子になるようにしていた。

初めて会う人にいちいち、わたしはがんで抗がん剤の治療してて髪の毛が抜けて副作用で全身浮腫んで辛くてやっと体痛くなくなったからこんだけ動いても大丈夫で……

なんて伝えたいわけじゃないけど、必要性もないし。

背の高いサングラスのママさんと挨拶した時のあのそわそわ感。
公園で出会ったパパさんに見られたくないあの気持ち。

自分に自信がなくなっているんだ。

自信は元々そんなにないけど、
なんだかとっても自覚してしまった。

逆に気づいたのは、

いつも行くセブンの店員さんや保育園のママさんたち、
何も伝えていないけど、何も思ってなかったけど
いつも優しくそっと見守っててくれていたんだ。

わたしもケア帽子姿でも
受け入れてくれている感じがするから
なんとも思わないし安心している。

そんなことに気づいた週末でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?