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土壁修復ワークショップ 自分でできる町家のお手入れを学ぶ

自分でできる町家のお手入れを学ぶ!ということで、ぶんぶん町家の土壁を修復します。

壁土の準備

ワークショップを10月頃開催予定として、8月下旬から土壁用の土を寝かせていました。解体された町家の土壁の古土をわけてもらい、その古土に藁と水を混ぜて発酵させていきます。
いいカンジに発酵すると粘りが出てくるとのことで、1日目は混ぜて終了。翌日には水が浮いてきて、混ぜて、それを毎日もしくは1日おきくらいに混ぜるのですが、油断すると腐らせてしまいます。そこそこ臭い、泥のニオイがします。

壁土をねかせる

よいカンジにネバネバしてきました。それがほんとうに腐ると、泥とは異なる臭気となり、ひとつはいよいよ腐らせてしまい捨てることになりました。要注意です。

土壁の穴ぼこ埋め

2021年10月2日
今回おこなうのは、土壁の中塗り部分の修復です。田原工務店の田原さんに手順を説明していただきました。ぶんぶん町家の土壁の穴ぼこ埋めをしていきます。工事途中で、ぼろっと崩れてしまった大きな穴などです。
まずは、現状の土壁穴ぼこに霧吹きで水を吹いて湿らせます。よく湿らせておかないと壁土がなじみません。湿ったところにコテを使い土を塗り込んでいきます。

すいすい、ぬりぬり

田原さんのお手本では、すいすいと壁土が塗られていきます。
「わたしにもできるかも?」
壁土をすくって、塗り、、、ボトッ/ あれっ?

お手本を示してもらってから、あとは参加のみなさんでわいわいと土を塗り込みました。これが、なかなか難しいのです。難しいけれども、ちょっと楽しい/ いえ、かなり楽しい!

塗る人によって仕上がりがそれぞれ違い、味わいがあります。プロ並みに平滑な壁から、凸凹とした荒々しい壁まで、バリエーション豊かです。

before after

こちらは、竹小舞の足元がフラフラしていたので、いったん土を落として竹小舞の補強をしてから塗りました。

塗り終えて、、、

ひととおり塗り終えたところでお茶の時間です。なかなかの出来栄えに笑いがこぼれます。
自然素材である土と藁と水から土壁ができているという学びが得られ、さらに自分たちでもお手入れできた?かもという楽しみです。

お茶の時間

ご参加いただたみなさま、ありがとうございました。
今回は中塗りの状態まででした。これを乾燥させて、上塗りします。塗り重ねていき、ラストの仕上げ塗りとなっていく予定です。

主催・認定NPO法人古材文化の会(企画部会)
この催事は(一社)京都府建築士会・まちづくり地域貢献活動の補助を受けています。

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