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ぶんぶんカフェ・プレ企画part5 上七軒 お茶屋建築の活用を考える

2021年7月17日にぶんぶんカフェ・プレ企画part5「日本最古の花街 上七軒 お茶屋建築の活用を考える」を開催しました。今回は明治中頃から平成後期までお茶屋さんとして使われていた建物を訪ねました。

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西陣翔鸞(しょうらん)学区連続企画第2弾 前回に引き続き京都市文化財マネージャー冨家裕久さんにご案内いただきました。冨家さんは翔鸞学区にお住まいで西陣の魅力を発信していて、お茶屋さん「上七軒 長谷川」の活用を参加者のみなさんで考えるワークショップです。

上七軒まちあるき

まずは、周囲のまちあるきで上七軒の様子を知ることからスタートです。
北野天満宮東門に集合して、明治期と昭和期の地図をもとに説明していただき、それらの地図を見比べながら、上七軒の路地へ入って行きました。路地は、日々の暮らしの場で住民以外はほとんど入ってきません。プライベートとパブリックの中間領域な場所ですので、わたしたちも「お邪魔します」な気持ちで、控えめに静かに歩きました。

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道幅の狭い路地は、くねくねとまるで迷路のようです。冨家さんからお茶屋建築の特徴である町家2階の掃き出し窓と木製欄干を解説してもらいました。なるほど、他の地域ではあまり見られない形式です。建ち並ぶお茶屋建築を見てまわりながら地域の魅力を探りました。

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「上七軒 長谷川」

路地の中をぐるっとまわってから「上七軒 長谷川」の建物前へ。主屋の北側に庭をはさみ、離れ、蔵からなるお茶屋建築で文政11年の建築と伝わる建物です。普段から丁寧にお手入れされていて、大切につながれてきた建物であることがわかります。参加のみなさんも歴史ある風情にうっとり見とれていました。上七軒長谷川のyoutubeチャンネル

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「上七軒 長谷川」の建物活用を考えるワークショップでは、見学後に3班にわかれてアイデアを出して話し合い、それぞれの意見を発表していただきました。

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風情を大切にした、この建物の良さを生かすようなアイデアもいろいろ出されました。お茶やお花、和の文化に関わる活用案がある中、コスプレの撮影会をしてはどうか、というユニークな案も出て楽しかったです。
今回は、建築関係や文化財マネージャーではない方の参加も多く、さまざな人と一緒に考え、話をする機会をもつことの大切さを感じることができました。

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少しずつ、ファンを増やしていくことも、建物の保存活用には大切ですね。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

主催・認定NPO法人古材文化の会(企画部会)この催事は(一社)京都府建築士会・まちづくり地域貢献活動の補助を受けています。


コスプレ撮影会

後日談です。建物の所有者さんとご参加の方とのコラボが実現しました。

「上七軒長谷川」さんのtweet

お茶屋建築の風情ある空間を、コスプレイヤー&カメラマンがどのように調理するのかいよいよ実現するかも!と聞いた時から楽しみでした。

雰囲気のある写真がいろいろ、その後も撮影場所として使われているようです。

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