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キャンプの思い出あれこれ


お笑い芸人のヒロシとバイキングの西村が、ソロキャンプの達人として、バズビデオに登場した。【極上空間】ヒロシと西村 秘境キャンプ場で極上空間を作り出す!!!と言うタイトルの映像だ。「僕、人がいないところに行きたいですね。縛りがないのが、ソロキャンプのいいところかな。最初は一人でいると動物の鳴き声などが怖かった。一人で来ていると他の人に変わり者と見られた」とYouTubeで百万人も登録者数がいるヒロシが語っていた。一方の西村は、広島テレビでキャンプの冠番組を持っているほどの達人だ。「芸が身を助ける」敦は動画を見ているとそんな感じが良かった。

小学生の頃、実家の庭で、近所の子供を集めて、キャンプの真似をした。コンロを使って、味噌汁とカレーを作り、ご飯は家から貰った。それが初めてのキャンプごっこだった。「テントが欲しくていられなかった」と子供の頃を振り返る。「キャンプの理想は、どこにでも出かけ、空き地があったらそこでテントを張り、火を起こし、料理をすること」と考えているが、理想であって、現実したことはなかった。瑠璃子と二人でテーブルと椅子を持って、コーヒーを沸かして飲むというおしゃれアウトドアをしてことがあった。

息子が小学校の頃、市子連と言う組織に入った。主にキャンプや陶芸教室などを子供達に教える組織で、毎年夏休みに二泊三日で山梨のキャンプ場に4年生から6年生までの小学生だけを六十人位連れて行く。親と離れてのキャンプは、山小屋があっても不安だ。そんな中、大型バス2台で現地まで行く。昼は、ボートやハイキングで楽しみ、夕方から各班に分かれて、カレーを中心とする料理を作る。当然、薪割りから火起こしまで行う。人気があるイベントだから、抽選で決まった子供達は、初回の子供が多いので大人たちの方が大変な思いをする。食事が終わるとキャンプファイヤーが待っている。火を見ると人間の本能が蘇るのか子供も大人も興奮する。本当は、追跡調査をすれば、キャンプを続けている人達がわかるのだが、一回切りの行事なので、不明だ。

最終日には、なぜか連帯感が生まれる。同じ釜の飯を食ったその場だけでも仲間の絆は大きい。ただ、団体キャンプは、大雑把な面が多く、ビギナー向けだ。ヒロシや西村たちの言っている「ソロキャンプ」が一番面白いと思う敦であった。自分の好きな料理、自分の好きな場所、自分の好きな時間を過ごせることが一番面白いはずだ。しかも、面倒臭かったら、コンビニで弁当を買ってきてもキャンプはキャンプだ。

最近、グランピングが大流行している。グランピングとは「グラマラス(豪華)+キャンピング」の造語で、普通のキャンプとは違い、グランピング施設ではキャンプ用品や食材・食事などがあらかじめ用意されているため、気軽にキャンプを楽しむことができるので流行っている。「まず、キャンプ用品や道具を揃えるだけでも大変だもんな。それに収納するスペースがないよ。お金もかかるから、グランピングするのは分かるな」とキャンプ大好き人間の敦から意外な言葉が出た。「酒を飲みだけだからね、お父さんは?」と瑠璃子の辛辣な言葉が的を得ていた。ソロキャンプは、面白そうだが、装備や現地での対応などを考えるだけで憂鬱になる。それよりも山小屋暮らしの方がいいのかもしれない。電気の無い生活に耐えらる人達の遊びだと思ってしまった敦であった。

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