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フルサイズ機にM42マウントの珍&迷&謎レンズで遊びまくる!

勢いというのは恐ろしいものです。「孫子」の勢篇にあるように、一度ついてしまった勢いは、岩をも砕くがごとく、敵軍を木端微塵に粉砕するものですねー。

というわけで、前の投稿で旧型ライカのL39スクリューマウントのオールドレンズをα7にくっつけて遊んでしまいましたが、同じくスクリューマウントのM42とソニーEマウントのアダプターを購入。手持ちの変なレンズ、珍レンズ、迷レンズとのドッキングで、一人悦に入っていました。

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M42は一眼レフの規格なので、レンズ後端とフィルム面との間にミラーを置かねばならず、どうしてもスペースを取ります。また自動絞りという機構があるため、(もっと古いレンズは自動絞り機構はありませんが、私の持っているフィルム用一眼レフはやや新しい自動絞り対応なのです)レンズの鏡筒も太くなります。

そんな感じで、手持ちのレンズを少しずつご紹介していきましょう。

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まずはオート・スーパー・パラゴン28mmF2.8です。日本製ですが、スーパー・パラゴンというブランド、あるいはメーカーは全く不明です。軽量コンパクトな28mmなので、ずっと愛用しています。

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これも謎レンズですが、ミツビシ製の広角35mmF3.5です。もちろん日本製ですねー。以前、三菱製紙で写真用印画紙を製造していたことがあったので、その流れで作ってみたものかもしれません。

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ロシア製の魚眼レンス、MCゼニター16mmF2.8です。魚眼レンズは昔から愛用していて、時々ガガーンというビジュアルで使います。30数年ほど前にインドはガンジス川流域でアラハバード近くの古代遺跡(地名はシュリンガベラプラというところでした)を発掘していた現場を取材する機会があって、広大な遺跡のカットを魚眼で1枚に収めました。たぶん当時使っていた魚眼はシグマ製だったかなー?ほとんど使いませんが、もし持っていると、こんな時に必殺カットが撮影できます。(そんな機会はほとんどないです)

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でもアダプターを付けて、フルサイズ機に付けると結構かさばります。まーいいでしょう。

これ以降は、東ドイツ製のレンズが続きます。東ドイツは、シュタージという秘密警察が市民生活を日常的にスパイしていた全体主義独裁国家でしたが、ドイツ的なモノつくりは国家体制としてきちんと維持されていました。でもどことなくチープな作りですが、レンズ性能には関係ありません。

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大定番のカールツアイス・イエナ、テッサー50mmF2.8です。デジカメのISO感度のAUTO化によって、明るいレンズでなくても、日常撮影は何ら問題ありません。素晴らしい技術の進歩です。やはり歴史的な評価の名レンズはいいものです。

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唯一持っている望遠がペンタコン・オ-ト100mmF2.8です。やはりこれも軽量コンパクトで大好きです。東ドイツ製ですねー。

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フルサイズ機に取り付けると、いささか大げさになってしまいますが。まあそれはオールドレンズを使う際のご愛嬌ということで・・・。

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フィルム用一眼レフとしてはコンパクトなフジカST605にテッサー50mm、α7にアダプターとペンタコン100mmをくっつけての比較写真です。

でもでも、とことんものぐさなワタシは、カバンの中がゴタゴタするのを避けるため、結局L39のフォクトレンダー28mmを付けて、常時携帯しているのでありました。

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最新技術の結晶であるフルサイズ機に、何十年も前のオールドレンズがくっつくのです。素敵な時代になりました。あとはカメラボディのプログラムを、ダゲレオタイプ、カロタイプ、湿板写真、乾板写真、プラチナプリントなどなどの歴史的な写真技術が再現できるようにしていくことでしょうか。あーー、こういうのは現像ソフトを使えばいいんですねー。勉強不足でしたあああーーー。


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