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ネイティブライクへの道〈20〉~学習指導要領よ、君は何がしたいの?~

Welcome again to "A Journey to a Native-Like Speaker of English"!

去年の9月12日から始まったこのシリーズは、ELSA Speak という発音トレーニングアプリの効果を調べるとともに、私の英語教員としてのつぶやきを載せています。

このアプリは、Hikaruさんの記事で初めて知りました。

前回の投稿から今までの進捗状況

1月27日(水)86%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音87%, 流暢性86%, イントネーション75%, 強勢98%)

1月28日(木)86%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音88%, 流暢性86%, イントネーション75%, 強勢98%)

1月29日(金)85%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音87%, 流暢性86%, イントネーション75%, 強勢98%)

1月31日(日)86%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音87%, 流暢性85%, イントネーション75%, 強勢98%)

2月1日(月)86%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音88%, 流暢性83%, イントネーション75%, 強勢98%)

2月2日(火)84%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音85%, 流暢性82%, イントネーション75%, 強勢98%)

2月3日(水)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音83%, 流暢性82%, イントネーション75%, 強勢98%)

2月4日(木)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音83%, 流暢性82%, イントネーション75%, 強勢98%)

2月5日(金)84%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音85%, 流暢性82%, イントネーション74%, 強勢97%)

2月6日(土)84%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音86%, 流暢性81%, イントネーション74%, 強勢98%)

2月7日(日)84%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音86%, 流暢性82%, イントネーション74%, 強勢98%)

2月8日(月)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング99%, 発音84%, 流暢性81%, イントネーション74%, 強勢94%)

最近、このアプリが進化して、いろんな種類の問題が出てくるようになり、難易度が上がっていると思います。でも、その方がやりがいがあると考えて、のんびり頑張ります(笑)。

来年からの高校学習指導要領改訂とは?

2022年度から、新しい学習指導要領が施行され、高校の英語がまた変わります。「また」というのは、学習指導要領と言うのは、だいたい10年くらいで変わるので、私が教員になってからは3回目だからです。

私が教員になった頃(1994年)は、英語の科目名は「英語Ⅰ・Ⅱ」「オーラル・コミュニケーションA・B・C」でした。それが、2003年に、「英語Ⅰ・Ⅱ」「オーラル・コミュニケーションⅠ・Ⅱ」になり、2012年、「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「英語表現Ⅰ・Ⅱ」になりました。今度は、2022年から、「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」になるのです。

まぁ、今までの流れから言って、科目名が変わっても、教科書の内容はさほど変わらないし、授業の内容もさほど変わらないでしょう。「英語コミュニケーション」は、大昔の「リーダー」の流れを汲んで、読み物(訳読)中心。「論理・表現」は、「グラマー」の流れを汲んで、文法中心になってしまうんではないでしょうか。

文科省が言うように、英語の「4技能」を本気で身につけさせたいなら、語学学校が昔からやっているように、科目名を「リーディング」「ライティング」「スピーキング」「リスニング」とするべきだと思います。そして、教科書もそれに特化したテキストにすべきです。

もちろん、4技能はお互いに密接に関わっているので、例えば、スピーキングの授業で、あるトピックについて読み物を読んだり、音声材料を聞いたりすることも必要です。スピーキングの時間にスピーキングしかしないというのは無理な話です。

ただ、「この時間は、話すスキルを高めよう」という分かりやすい目標を教員と生徒が持って取り組むことが大事だと思うのです。

基礎的な文法や語彙や発音知識は中学校までにしっかり身につけて、高校では4技能の実技中心に授業ができたら楽しいのになぁって、ついまた、非現実的なことを想ってしまいます。

この私の非現実的な理想論にちょっとでも「それもいいかも」と思われる方は、この記事をどうか読んでみてください。

はい、では今日はこの辺で。

That's all for now! See you next time! Until then, keep practicing!

私(1970年生まれ、インターネットが登場する前に大人になった)の英語学習歴… 子供英会話教室(当時はまれ)に通ったのがきっかけで、中学生頃から自分で英語漬けの生活を始める(中学校での壮絶ないじめからの逃避願望もあった)。NHKラジオ講座、文化放送「百万人の英語」、FEN(在日米軍ラジオ放送)、アメリカ映画、アメリカの十代向け雑誌など。フツーの公立中に通いながら、中2で英検2級。高校は海外帰国生が全生徒の3分の2という私立高校(ICU高校)で、アメリカ英語の洗礼を受ける。帰国生に負けまいと英会話スクールに通う。高2で英検準1級。高3で英語の先生に帰国生と間違われて内心ガッツポーズ(笑)。大学(ICU)で英語専攻。英会話スクールにも同時に通う。大学2年で英検1級。アメリカ人の教授について卒論も英語で書く。アメリカの大学院に1年在籍、アメリカ史を専攻して挫折して帰国。高校の英語教員になり、25年。その間、TOEIC 980点、通訳ガイド(通訳案内士)、TESOL(英語教授法)修士号(Temple University Japan)を取得。NHKラジオ講座は中学生以来、時々ブランクはあるけれど、聞いている。今は、アメリカのリアリティ番組にドはまり中。Podcast も好き。
「ネイティブライク」という言葉について… native-like という形容詞で、「ネイティブ・スピーカーではないけれど、それに非常に近い」という意味です。
「ネイティブ・スピーカー」という概念について… 応用言語学者の中には、ネイティブ・スピーカー至上主義(native speakerism)を批判する人も少なくありません。私も、ネイティブ・スピーカー至上主義は支持しません。私がこの記事で「ネイティブライクになりたい」と言うのは、発音練習が私の趣味だからです。英語はいろんな文化的背景を持った人たちがコミュニケーションのツールとして、第2言語として使うものですから、その人たちの第1言語(母語)に影響された英語(訛りのある英語)が使われるのは当然のことです。訛りのある英語も、アメリカやイギリスのニュースキャスターが使う英語も、言語として優劣は無いと考えています。世界には、native speaker の英語教師よりも non-native speaker の英語教師の方が、はるかに数多く存在します。私もその non-native speaking teacher of English であることを誇りに思っています。


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