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大本体験ツアーに見た底力

※文化時報2022年11月29日号の掲載記事です。写真は武家屋敷のたたずまいを残す大本毘沙門荘。

 信徒以外の人々に、自分たちの大切にしている精神を伝えたい―。大本(出口紅教主)が、布教とは異なる体験型行事を考案した。その名も「大本を体験するツアー」。聖地を見学し、季節の食材を残さず頂く「正食料理」を味わう企画だ。歴史、文化、そして信仰。実際に参加してみると、そうした大本の底力がうかがえた。(主筆 小野木康雄)

 10月29日午後4時。参加者9人が天恩郷(京都府亀岡市)のみろく会館に集合した。「皆さん、きょうは大本の雰囲気を味わってください。私たちが一生懸命お出迎えします」。担当の職員はそう呼び掛けた。

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