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誰が彼を裁けるのか

※文化時報2022年9月16日号に掲載された社説です

 安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者の「鑑定留置」が行われている。11月29日までに、精神鑑定を通じて刑事責任能力の有無などを調べるという。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る一連の問題だけでなく、刑事処分の行方にも注目する必要があるだろう。いったい誰が裁けるのか、という課題に遠からず直面するからだ。

 旧統一教会や関係団体による霊感商法と政治への関与、いわゆる宗教2世の信仰などは、銃撃事件から独立した社会問題として扱うことが肝要であり、それぞれ実態を明らかにすべきであることは論をまたない。

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