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緩やかな演劇を目指したい

高校の部活で出会い、大学を卒業した今でも続けている演劇。
かれこれもう7、8年経ちます。(怖い)

それだけの年数が経ち、演劇で生きてきくのではなく、「演劇と生きていく」関係になった今、提唱したい、いや目指したいのが

緩やかな演劇

です。

なんでこんなことを言い始めたかと言うと

喫茶星時のゴロさんの、私たちが行った公演を観終わった後のnoteを読んで、より柔らかく感じていたことが言葉として固まったからです。


緩やかな演劇


まずそもそも緩やかな演劇って、調べても出てこないんですが

コンセプト的には

社会人として忙しくなる中、それでも演劇を「緩やかに続ける」にはどうするかというのものです。
(ゴロさんがnoteで書いてくれてました)


緩やかさを目指した経緯

緩やかさを目指した背景として
・高校演劇部メンバーでの劇団活動での経験
・劇団として、やりたいとは思ってるのに動きが止まってしまった状況を体験したこと

があります。

・高校演劇部メンバーでの劇団活動での経験
と言うのは、

「演劇やりたい」ってみんな言う割に何にもしないじゃん!
私が言い出さないと劇団として活動できないじゃん!

と感じていたことです。笑
典型的な「なんで私だけ」。
今となっては、私がやりたいって言い出したらできるのだから、自分の好きなタイミングで演劇すればいいって開き直ったんですよね。
演劇をしないといけないのハードルが結構高かったんだと思います。

・劇団として、やりたいとは(団員それぞれが)思ってるのに動きが止まってしまった状況を体験したこと

これは所属していた劇団で、そういう状況がコロナやメンバーの忙しさから発生したんですよね。でもしっかり(訓練等含めて)やらなきゃいけないから、片手間ではできないから、劇団として動き出せないように見えたんです。演劇をすることへのハードルがやっぱり高くて。
もちろん、質を高めていくために労力をしっかりかけたいというのが大前提で集まっている部分もあるので、それはそれで1つの在り方。
休みも活動のうち的なアレです。

演劇を社会人になってするということ

まず、演劇をプレイヤーとして続けていく選択肢は、
・アマチュア劇団に入る
・プロの劇団に入る(都市部に行ったりとか)

アマチュア劇団の中でも、かなりグラデーションがあったりします。
会費を固定で回収していたり、定期的に本公演(長編1時間半前後)を打っていたり。

これ、高校生だった時は思わなかったんですけど、めっちゃすごいんですよ。これを達成するには

  1. 団員が定期的に集まれる

  2. 大変さを乗り越える絶対的熱量がある

が必要だと思ってるんですけど、まず

1.団員が定期的に集まれる

がクリアできないんです。

時間も場所も定期的には揃わないのが自分にとっての現実。
仕事は必ず定時で終わらない。波もある。
そもそも岐阜にいないメンバーもいる。

それを乗り越える熱量はない、というか、正確に言えば、熱があれば冷めると言う話。労力はかけた分だけ、疲労の形で必ず帰ってくると思っているんです。燃え尽き症候群的な。

でもそれで演劇やめちゃったらなんか勿体無い

って、思うんですよ。

だってちゃんとできないから、好きなことできないのって苦しいじゃないですか。
ボール1つだけあればキャッチボールできるのに、正確なフォームで投げたり受け止めたりできないから遊べないみたいな。

「演劇したい!お芝居やりたい!いつかやる!」からずっと演劇始めない人も一定数いるじゃないですか。
もちろん温める重要性はわかるし、そういう人たちもいなくちゃいけない。
しっかりと時間も労力もかけて高品質な演劇を生み出す人たちも絶対必要。

だからこそ、自分が無理してやる必要はない。

と思ったんです。
しっかり演劇やるのは、やりたい人たちにお任せしようって。

・現実的な部分で諦めてる
・自己満
・労力がかけられないことへの言い訳

って、思われても仕方ないですし、むしろ高校生の時の私だったら「許しがたい」部分でもあります。(多分ブチギレる笑)

でも、

緩やかな関わり方があってもいいじゃない。

「しっかりやらなきゃ」で首が締まるくらいなら、ゆるくでもやって楽しい方がいい気がするんです。


緩やかな演劇の個人的な定義

※めちゃくちゃ主観
・自分の中でも60-70%の労力
・稽古の際人数が揃わなくても成立可能
・フライヤーには労力をかけない(特に金銭的)
・劇場じゃない場所を借りる(喫茶店などの日常と身近な場所)
・無理し(すぎ)ない

矛盾

緩やかな演劇は目指すけれど、そこに課題のような、大きな矛盾があるんです。(めちゃくちゃ個人的な意見)

・短い稽古期間に耐えられる能力が備わっているか
・最低限のクオリティ保持

めちゃくちゃゆるくない。
あまりにも矛盾すぎる。


でもこの矛盾に関しては、今後永遠に揺らぎ続ける部分だとは思っています。まだ産まれたばかりの、私の「やりたいこと」。

じっくり育てていきたいなって、思います!

いろんな人のこの「緩やかな演劇」の意見が知りたいです。もしよければ何かしらで教えてください〜。


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