もしあのとき
もしあのとき、
もしあのとき、加納高校に行っていなかったら
もしあのとき、演劇部に入っていなかったら
まったく違う人格だっただろうと思う。
許すことも対話も知らないまま、つまらない人になっていただろうと思う。
もしあのとき、演劇ニッケルに入っていなかったら、
今ある演劇を楽しむための知識がなかっただろうと思う。
あのとき、文化屋をやらなかったら、
ある程度大変な思いはしてたけれど、今の仕事に就いてなかったと思う。
もしあのとき、演劇ニッケルを辞めなかったら、
ひとあそびスクールはやらなかったと思う。
もし演劇をしていなかったら、できなかったことがいっぱいある。
『未来は、延長線上にあるんだ。 そう。「今」の、延長線上。』
高校生の頃、幾度となく声にした台詞の通りに生き延びているなとつくづく思う。
もし、あのとき、すべての決断していなかったら、
今目の前にいる人たちとは出会わなかったと思うと、
どれだけ緻密な世界線で生きているんだろうと思う。
今から、延長していった遠い未来、私は、どんな感じなんだろうね。
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