【映画】「ブレスレス」感想・レビュー・解説

うーむ、なんのこっちゃまったく分からんかったー。これは、面白い映画なんかなぁ。

ユハは、娘のエリがまだ幼い頃に、妻を失った。自宅前の湖で溺れ、助けに向かったユハ自身も、危うく溺れ死ぬところだった。
外科医であるユハは、男手一つで娘を育てている。娘が舌にピアスを入れるというので付き添うが、その様を見ていられずに辺りをうろついていると、怪しげな部屋を見つける。そしてそこで、無表情なSM嬢に押し倒され、首を締められる。
そこでユハは、妻を想起する。かつての窒息の記憶が蘇ったのだろう。今まで彼は、妻が付けていた香水を使って、妻を呼び覚まそうとしていたが、首を締められた時の想起があまりにもインパクトが大きく、ユハは自らそのSM嬢に予約を入れ、首を締めてもらう。
彼はその快楽に溺れ、手術や娘の演奏会をすっぽかしてでも彼女に会おうとする。一方SM嬢は、首を締めすぎたせいでユハを殺してしまいそうになり、そのこともあってユハを遠ざけたいと考えている。
離れていくSM嬢に、ユハは執着していく…。
という話です。

正直、ストーリー的には特別感じ入る部分はなかったのだけど、映像的にはかなりインパクトのあるものだった。何度か、顔をしかめて、目を背けてしまうような場面があった。残虐、という感じではないし、不快というのともちょっと違うのだけど、「うわぁ…」と感じるような描写が結構あって、その映像の力みたいなのは結構凄いなと思った。

物語の背景的な説明はほとんどされないので、上記の内容紹介も、僕の推測が結構混じっている。セリフも極端に少なく、観客側が穴埋めする余地がかなりある。穴埋め能力の高さによって、映画の受け取り方に大分差が出るだろうと思う。僕は、その穴埋め能力がちょっと低い自覚があるので、あまり面白さを感じられなかった。

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