MaiR・心を揺さぶるシンガーの真骨頂 #アストロロック を観てきた

こんばんは。しろごはんです。毎食7合米を食え。

VSinger・MaiRをご存じだろうか。

2018年7月に彗星のごとく現れ、衛星のごとく僕らの周りに寄り添い、しかし誰よりも輝く恒星のようなロックシンガー、MaiR。

そのMaiRが活動5周年を前に、KT Zepp YOKOHAMAにてワンマンライブ
「ASTRO ROCK」を開催した。
1stワンマンライブがネット配信のみ、2ndワンマンライブはネット配信に加えて現地開催があったが時節柄声出しNG、そして満を持して(ビクター所属という大ニュースを引っ提げて)の3rdワンマンライブで、「Zeppで声出しOKのライブ」を開催する運びになった。

僕がMaiRに出会ったのは、「ドラマツルギー」のカバーを投稿した直後だった。当時のチャンネル登録者数は3000人くらいだったろうか。
ひたむきな歌が非常に印象的だった。日頃明るく楽しく元気よくふるまっている青髪の女の子は、マイクを持つと途端に「ロック」を表現するシンガーになる。

「ロック」とはなんだろうか。
100人いれば100人のロックがあっていいと思っているが、今回は敢えてその意味を追求する。

音楽ジャンルのなかに「ロックンロール」という言葉がある。
「大騒ぎ」とか「やかましい」とか、そういうニュアンスがある言葉だ。楽器をかき鳴らし、大声で叫ぶようなボーカルで演奏される音楽はとても破壊的で力強く人々に浸透していった。

では、ロックシンガーであるMaiRは大騒ぎでやかましいだろうか。
いや、違う。
MaiRが歌う歌は、間違いなく「ロック」だ。

「ロックンロール」は元をたどると「揺らす・転がす」という意味から来ている。
「we will rock you」という歌詞をジョークで「いつかお前を揺さぶる」と直訳して歌うアーティストがいたが、そこからもわかるように「rock」という言葉には「揺さぶる」という意味がある。
つまり、そう。
MaiRの歌は、とても心を揺さぶる歌なのだ。

彼女はときどき、いろいろなことを話してくれる。詳しくは割愛するが、オーディションに落ち続けた過去や、それでも歌い続けて、ふくぶちょー氏と出会って今があること。
それが真実であると、歌声からわかる。積み上げてきた過去をすべて、今この瞬間にぶつけて、彼女は歌っている。

こんな短い文章でMaiRの何を語れるんだという気持ちがめちゃくちゃにあるので、この曲を聴いてもらいたい。

この記事のためにこの歌を聴き返して泣いとる。もうダメだマジで

さて、2023年5月27日(土)に開催された「ASTRO ROCK」。
これについてのレポートはまだ書きたくない。つーか書けない。8月にライブBlu-rayが出るとのことで、そこで買って自分で見てくれ頼む。
僕がいま言えることは、MaiRというロックシンガーが心を揺さぶる歌を歌い続けてきて5年近く、その間に積み上げてきたものをぶつけてきたワンマンライブが開演して1分。
MaiRが登場した瞬間に僕は号泣して何も見えなくなった、ということだけだ。

彼女はライブ中、「こんな弱い奴がロックシンガーでいいのか」と言った。
マジで何言ってんだろうか。
こんな人の心を揺さぶる歌を歌える人が、ロックシンガーでなくてなんなのだ。
心を揺さぶるシンガー、MaiRの真骨頂、ASTRO ROCK。あの最高の時間、最高の瞬間をMaiRからもらって、背中を押してもらって、僕たちは昨日よりも少しだけ前向きに生きていける。

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