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井の頭公園の散歩(2)住民運動で広がった「第二公園」

 野球場の東側には「遊びの広場」という、子供に人気のエリアがあり、いつもは喧騒を聞きながら北に向かい、西園の400mトラックを横切るのだが、ちょっと寄り道して東に向かう。

 バードサンクチュアリの「小鳥の森」を左に見ながら玉川上水に架かる幸橋を渡ると、目の前に味気ない名前の「第二公園」。れっきとした井の頭恩賜公園の仲間だ。この公園は、杉山産業科学研究所の跡地で、その跡地を公園にして欲しいと頑張ったのが、地元の井之頭町会。

 昭和49年(1974年)9月3日発行の井之頭新報には「孫子の代まで誇れる大事業 町会の運動実る」の見出しが躍っている。町会が先導した住民運動で井の頭公園が広がった由緒ある場所なのである。

 ところで、この町会新聞『井之頭新報』は、なんと昭和30年(1955年)6月5日創刊で現在も続いている。感服です。

ぶんしん出版+ことこと舎便りVol.2 2021/7/13」掲載

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