土佐清水市の未来を考える

超過疎化。
そして、少子高齢化。
我が街、土佐清水市は現在このような状況だ。

私個人の見解として人口減少に関してはある程度、許容できると考えている。

それよりも問題は人口バランスである。
土佐清水市の20代~40代をまとめた人数が70代の人数より少ないというのは、あまりにバランスが悪すぎる。

出生数に関しては2022年で22人!
総人口が12437名なので人口比あたりの出生率は0.17%!!

そして、転出する人数が3桁。
コレは高校が清水高校のみで進学で市外へ転出する人が多いのと、高校以降の大学、専門学校がないから出ていく人が多く、付随して家族ごと転出する家庭もあり、そういう部分では転出が多いのは仕方がないとはいえ、転入は半分以下なので、働く場所の多様性などもかなり影響しているのではないだろうか。

唐突ではあるが田舎というのは都会と比べてナニが1番違うのか。
私が考える1番の違いは【選択肢】の少なさだ。

例えば医療。
都会なら様々な医療機関で診察を受けられるが、こちらはというと専門の病院も少なく、緊急の場合は処置できない場合も多くある。

実体験としては妻の妊娠中などは産婦人科は隣の四万十市まで行かなければならないし、よく聞く話では処置が間に合わず、隣街ある県民病院へ運ばれるなど、やはり医療はかなり厳しい。

医療とくれば福祉もセット。
新聞報道などにあったケアマネ不足や施設への入居もキャパを越えていて順番待ちというように、これから先のコトを考えれば転出も理解できる。

子供が少ない。
ソレはつまりは子育て、そして自分の老後を考えると、今後に対する不安が大きい。

働く世代からすると働こうにも選べる職種が少ない、十分な賃金にならない。独立しようにも人口が少ないので商売にならない。

その全てを解決する特効薬は無い。
しかし、逆説的にアイデアを出すコトはできるかもしれない。

例えばスタートアップ支援プロジェクトと題し、日本各地から起業したい人を集め、土佐清水市にマッチしそうなものを選び、支援をする代わりに本社を土佐清水市に置くかどのいくつか条件を作る。

こうした事業が成功した後も土佐清水市に税収が残るシステムは必須だ。

それにより未来の職業の選択肢を増やし、土佐清水市を選ぶ理由を増やしてゆく。

また、子育てに対するサービスを充填する。
コレは高齢者を蔑ろにするわけではなく、職の選択と子育てしやすい環境を整えれば、過疎化を緩やかにすると共に、現役世代が増えることによる税収アップがあれば、高齢者の暮らしにも資金を回せる。

今の土佐清水市は多臓器不全を起こしている状況だ。その中で最善を尽くし、どこから手を入れればいいか考える状況だ。

増えているモノは減らせないか。
また、減っているモノを増やせないか。
というシンプルな話になってくる。

その中でもっとも効果的なのは現役世代が土佐清水市を選び残れる仕組みを作り、税収をキープするコトだ。

だから優先順位として、現役世代、子育て世代への資金を多くつけるコトでしかこの危機は対応できないだろう。

ソコを面と向かって説明できるようにならないと、このまま急な下り坂を転げ落ちていくだろう。

前途するが、土佐清水市は70代だけで20代から40代の総数より多い。
つまり、シンプルに30年後はこの70代の人口は大幅に減り、自然体の人口は半減となる。

その時に現役世代がどれだけ残るか。
介護の問題、福祉の問題、教育の問題と目の前の問題は山ほどあるが、その山にトンネル掘るが如く未来も見なければならない。

私たちになにができるか。
市民になにができるか。
商売人も政治家もごったになって考える形にしていかんと、えらいこっちゃやと思う。

知恵がある人は知恵だそう。
行動できる人は動こう。
口が立つ人は喋ろう。
金ある人は出して(笑)

ほいたら、また。


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