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【今日コレ受けvol.082】1,000軒向こうの地平

7時に更新、24時間で消えてしまうショートエッセイ「CORECOLOR編集長 さとゆみの今日もコレカラ」。これを読んで、「朝ドラ受け」のようにそれぞれが自由に書くマガジン【今日コレ受け】に参加しています。


ホテルに1,000軒泊まってみる、という新しい取り組みをはじめた。
1つのきっかけは、東洋経済オンラインさんで、「ビジネスホテル、言われてみればよく知らない話」という連載をスタートさせていただいたことだ。

15年間、ホテルの業界紙で、ホテルの取り組みやシステムへの取材と、執筆に関わらせていただいてきた。そしてホテルの広告にも。だけれども、「ホテルライター」とか肩書きにするには、ちょっと躊躇がある。

私がこれまで見てきたのは、好きなのは、「ホテルを楽しむ」と言うよりも、ホテルの経営者側の理念と、それに基づくサービス。
なにより、働く方々のホスピタリティだったからだ。

さらに、息子が小学校2年生になるまでは夫が激務で、完全ワンオペ。出張や旅はときどきしていたけれど、ハードルが高かった。
「ホテルに泊まる」回数がそこまで多くない中で、ホテルライターだなんて言えないのでは? と思っていたのだ。


けれど取材を重ねるに連れ、そしてコロナ禍を経て取材がオンラインになるに連れ、「取材だけでなく、オンラインでなく、そのホテルに泊まってみたい」という欲求が強くなった。息子も大きくなり、同時期、夫がまさかのデイトレーダーになって、24時間家にいる環境となった。

すっかり出張しやすくなって、たまたま(?)息子もホテル好きに育ったこともあり、ここ数年は「取材させていただいたホテルに後から泊まる」という活動を趣味で続けている。
泊まることで、取材を通して知った理念とホスピタリティに触れて、「なるほどこれが!」と勝手に一人で納得してきた。

そこで改めて気がついた。
ホテル滞在もちょっと、いやかなり、好きなことを。


そんな折に、さとゆみゼミ卒業生のアルムナイ講座で、チョコレート探究家・荒木千衣さんの「チョコレート講座」に参加させていただいた。荒木さんは、チョコレートを知り尽くし、その魅力を広く伝える活動をしている方だ。

講座では、チョコレートの基礎知識や市場動向について、惜しみなくシェアしてくださった。とりわけ感動したのは、全く別の地域に住んでいる私たち参加者全員に、おすすめチョコレートを3種類ずつ選んでくださったことだ。しかも、趣向やリクエストに合わせて。

参加者は30人近かったため、その数、90種類近く。膨大な知識量と、変化に飛んだラインナップに脱帽し、深く感謝した。(ありがとうございました!)


そして講座を受けた翌日。「今日もコレカラ」で、そんな荒木さんがチョコレートに詳しくなったきっかけが、「1,000日なにか1つのことをしてみる」というチャレンジだったと知ったのだ。


1,000日なにかに取り組んだら、あんなオーソリティになれる……のか?
そう思って頭に浮かんだのがホテルだった。

1,000軒ホテルを訪ねる、ならできるかもしれない。
だって好きだから。楽しいから。
これが、2つ目のきっかけ。


そんなワケで、見切り発車もいいところだがスタートしたホテル1,000軒活動。まだまだ手探りだけれど、1,000軒まで行き着いたらきっと、今とは違う地平が見られるのではないだろうか。


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