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報道を破壊するYahoo!ニュースという諸悪の根源

割引あり

新聞社とネットメディアの意識の違い

 新聞記者を辞めてフリーランスで活動をしていると、同じ記者でも見える景色が全く異なり、様々な違いがあると気付かされることがある。
 その1つがPV(ページビュー)に対する意識だ。
 もちろん、最近の新聞社も発行部数が伸び悩む中、なるべくネット上でのPVを増やし、広告収入を稼ごうと試行錯誤しているが、PVが主な収益源であるネットメディアに比べると、まだまだ乏しいと言わざるを得ないだろう。

 例えば、ネット用の読み応えのある記事を書くとき、新聞社にいるときは大体1800字以内に収まるように指導を受けてきた。
 これは、記事を1ページに収めたとき、スクロールがあまり長くなり過ぎると途中で読者が飽きてしまうことから、上限を設定し、あまり冗長な記事にしないようにするという考え方に基づいている。

 一方で、ネットメディアでは字数に関する設定は真逆で、大体2000~3000字以上の原稿を求められる。
 この場合、記事を1ページに収めようとするのではなく、3ページ以上に分割することを前提としている。
 そうすると、1ページ目から2ページ目、3ページ目と飛ぶたびに広告を設定することができ、1ページに収めるよりも多くの広告収入を得ることができるというわけだ。

旧態依然とした?新聞社の広告戦略

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