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内閣改造という権力闘争・人事情報を速報する意味

発表日の朝になぜか出来上がる閣僚名簿

 内閣改造は永田町にとってはお祭りだ。
 新内閣の閣僚人事について政治家や官僚、秘書や記者たちがあれやこれやと噂を立て、各メディアが「〇〇氏入閣へ」と速報を流したら、情報確認のために駆け回る。
 その結果、なぜか内閣改造が実施される日の朝刊には、まだ発表される前の内閣の顔ぶれが、既に発表されたかのように並んでいる。
 ある意味、情報収集に長けた者たちの、驚きの職人芸だと言えるだろう。

 こういった政治報道には「そんなことをする意味があるのか?」と首を傾げる人も多い。
 どうせ時期が来れば発表されるものを、各報道機関がこぞって特ダネとしていち早く報じることに何の意味があるのか。そんなことに力を使うようなら、もっと別に報じることがあるのではないか。
 確かに、閣僚人事を発表よりも早く報じること自体には、そこまでの意味はないかもしれない。
 だがしかし、その速報を打つために、各政治家の動きや派閥の動向などを探ることには大きな意味がある。

幹事長人事の舞台裏

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