旅するすずめ

長野にきて4年がたちました。自然のいきもの、そうでないものすべてを大切にしたい。 いき…

旅するすずめ

長野にきて4年がたちました。自然のいきもの、そうでないものすべてを大切にしたい。 いきる力を身につけることが目標です。

最近の記事

種をとる

去年とった種たち つるつる、ざらざら まるいの、角張ったの いろいろないろ、模様 美しいね 左上から、刀豆、胡麻、金時豆、落花生、数珠玉、うずら豆、からし菜、蕎麦、ささげ、黒小豆、なんとか豆(柄が虎みたいだから、虎まめって呼んでいる)、こすず大豆、もちきび、たかきび

    • 心惹かれるもの、いきる力

      「原始」に惹かれる。 私が衝撃を受けて見とれてしまうものは、縄文土器、竪穴式住居、茅葺き屋根や土壁の家、土間、かまど、囲炉裏。 身体ががうずうず、やめられないは、薪で火を焚くこと、山で実を摘むこと手仕事、野良仕事。 私は原始の人の生き方を知りたい。心惹かれるのは土まみれ、草まみれの野生のような人間のたたずまい。自然といきる生き方! 火を焚く暮らしから、薪一本、枝一本の力を知る。 歩く生活から、一歩一歩の積み重ねがあればどこへだって行けるかもしれないと希望を持つ。

      • 長野県上高地・嘉門次小屋

        岩魚が食べたくて、囲炉裏のある小さな山小屋、嘉門次小屋を目指しました。 上高地から1時間。平らで歩きやすい道です。 9月の上高地は少し寒いくらいでした。小屋は平らで、木のぬくもりがあり、中には大勢のスタッフの方がいました。みんなとても親切です。 ひのきのお風呂に入って、岩魚の夕ごはんを食べ、夜の散歩へ。 行こうと思ったけれど、サルがたくさんいて怖かったので、すぐに帰ります。 なんて静かで、穏やかな時間なのだろう。 普段は1万円のお宿へはなかなか泊まらないのですが、あ

        • 魅惑のインド

          インドへ チェンナイ〜ポンディシェリ〜プトゥール

           菌とお付き合い(冷蔵庫のない家で夏をどう乗り切るか)

          夏も真っ盛り。蝉が元気。一方、にんげんのわたしはへばっています。信州の夏は涼しいけれど、暑いものは暑い。 日々の暮らしは、順調であり、問題もある。 我が家には冷蔵庫がない。 NON冷蔵庫生活は菌との共生と戦いの日々。 人にとってヨイ菌とバイ菌(良いも悪いも人が決めたことだけど)がいる。食べれなくなれば悲しい。どう付き合うかが肝です。 ヨイ菌は、例えば乳酸菌とか納豆菌とか、コウジカビとか。 浅漬け、キムチ、納豆、お味噌、醤油などなど、 いつもお世話になっとります!ありがと

           菌とお付き合い(冷蔵庫のない家で夏をどう乗り切るか)

          三俣蓮華岳へ

          新穂高ロープウェイ〜わさび平小屋〜鏡平〜双六岳〜三俣蓮華岳

          三俣蓮華岳へ

          山小屋暮らし

          山小屋で働き始めて1ヶ月が経つ。 山小屋の住み込みはこれで3度目になる。毎年夏になると、大学の休暇を使って山に籠る。 山の上と地上とでは、暮らしは大きくちがう。 山の上にないもの山の上にはないものがある。 最も顕著なのは水。稜線上の小屋の周りには川も池もない。あるのは乾いた砂礫だけ。あとはハイマツなどの高山植物があるだけ。 生活に必要な水はほとんど全てが“雨水”頼りだ。雨水をタンクにためているため、乾季が続くと大きな打撃になる。今年の梅雨はとても短かったから、2週間

          山小屋暮らし

          夜に他人と本を読む

          謎の古本屋カリカリブックス(仮)伊那市駅の前の通りに、アーケードの商店街がある。駅から続く、アーケードの下を歩いていくと「カリカリブックス(仮)」と書かれた、みどりの小さな看板が見えてくる。 カリカリブックス(仮)は大枠としては古本屋さん。ただ、ただ本を売っているお店ではない。学生や卒業生が自主的に運営しているお店。街のコミュニティスペースとしても機能していて、町の小中学生、高校生、おばちゃん、おじちゃんなど、さまざまな人が訪れる場所。そろばん教室になったり、古着屋さんにな

          夜に他人と本を読む

          田植えと音楽と若者と-長野県辰野町川島-

          5月の末、長野県もだんだん暖かいというよりは暑い季節になってきました。気を抜くと目が眩みそう。そんな時期、それはつまり田植えの時期。 新緑の綺麗な山がだんだん緑を深めていく。カエルがこれでもか、というくらい鳴いている(ゲコゲコ、ケロロ)。私はというと、急に暑くなるもんだから、体温調節が上手くできずに毎日風邪をひいた気分。 個人的な憂鬱を取り残して、農業の時間は加速する。農業は待ったなし、あれをする時期、これをする時期が決まっている。命相手の営みゆえの融通の利かなさだなと感

          田植えと音楽と若者と-長野県辰野町川島-

          パワフルおばあちゃんとお茶を摘む-長野県県天龍村仲井侍

          長野県天龍村、仲井侍地区 長野県の南端に、え、こんなところに人が住んでいるの?というような山奥の集落がある。V字谷の急斜面にポツポツと家がある。あまりにも斜面が急なので道路は直線ではなく、くねくね蛇行している。 天龍村は長野県で1番高齢化が進んでいる地域だという。全国でもトップに入る。仲井侍地区は中でも若い人が少なく、そもそも人口が圧倒的に少ない。コンビニもスーパーも郵便局も病院も何もない。買い物をするは車で街に出なければならない。仲井侍に住み続けている人は僅かで空き家も

          パワフルおばあちゃんとお茶を摘む-長野県県天龍村仲井侍

          凪のような暮らしの中で見つかる小さな幸せ-岩手県大船渡綾里-

          「ワカメ漁の手伝いを探している。」 画面をスクロールしていたらとある記事が目にとまった。岩手県、綾里、ワカメ。 理由は良くわからない、けれど気づけばそこにいた。滞在期間は約3週間。綾里で過ごした記憶を書き残しておきたい。 綾里という場所 岩手県大船渡市、太平洋に突き出た小さな半島に綾里はある。山と海の両方に囲まれた自然豊かな土地だ。人口はおよそ2500人ほど。海に関わる仕事をする人が多く、村のそこらに船や漁業の道具が見られる。海は人々の生活を支え、また文化を紡いできた。綾

          凪のような暮らしの中で見つかる小さな幸せ-岩手県大船渡綾里-

          屋久島の森

          ずっと行きたかった屋久島へ。 午前4時48分、登山口へ向かうバスに乗る。まだ空は暗い。6時ごろ、さぁ出発というころ、空は薄く明るくなって、霞んで青い。 トロッコ道をぽくぽく歩く。深く青くて、しっとりとした森の中を歩く。いつも見ている信州の森はこの時期はまだ春を待ち、眠っている。屋久島の森はいつ眠るのだろう。見上げると瑞々しい葉っぱがびっしりと空を覆っている。 屋久島の森で強く感じたことは、時間の幅があまりにも大きいということだった。樹齢3千年〜4千年を超える巨木が立って

          屋久島の森

          愛おしき食材、伝われ想い!つくる現場と食べることがもっと近くなったらいいなと思う。

          私は毎日ご飯を食べる。家に帰る途中、いつものスーパーに寄る。 そこで私の目線はどこにあるだろうか。 整列した野菜 現代のスーパーってほんとうにすごい。 豊富な品揃え、いつ行っても欲しい食材が手に入ってしまう。 カラフルな食材たちが、ずらりと、無言で並んでいる。 私の暮らしている国の食糧自給率が40%なんて、嘘なんじゃないかと思ってしまうほどだ。 学校帰り、なんとなくカレーが食べたい気分になり、スーパーに寄った。 ニンジン 3本 128円 ジャガイモ 1袋 258円 ト

          愛おしき食材、伝われ想い!つくる現場と食べることがもっと近くなったらいいなと思う。