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薬屋のひとりごと1巻で一番好きな話。李花妃の看病

玉葉妃のライバルの李花妃の看病に行く、というエピソード

小説1巻だと1番好きなエピソードです。

1話序盤、東宮(李花妃の子)が亡くなった後、李花妃は体調を崩し、寝たきりに。
猫猫は序盤で玉葉妃の侍女になっていたのでしばらく関わることはなかったのですが…

帝から、猫猫に李花妃を治してほしいと勅命が。
李花妃はかなり衰弱していて、このままだと衰弱死するかも…

猫猫は療養食を持っていくが、李花妃の女官達に妨害されて難航。
侍女達は高級な食材や味の濃いものを用意したけど衰弱している李花妃は食べず。
侍女達は体も拭く事をしておらず、香で匂いを誤魔化している…
全く看病できてないのは明らか。

このままだと帝の勅命を果たせず、首が飛ぶかも…な猫猫。
壬氏が取り次いでくれて、猫猫、看病開始。

このエピソードで一気に薬屋好きになりましたので頑張って書いてみました!


激怒する猫猫

女官が李花妃に良かれと思って毒おしろいをつけていたようで、猫猫激怒。
髪を掴んでひきずるわ、ひっぱたくわ。
この回、アニメで見た時の空気感、ヒヤヒヤ感がすごかった。
猫猫のドスの効いた声、泣き叫ぶ女官。
子供が死ぬ原因のおしろいをいまだに使ってるなんて無知、身勝手にもほどがある。
花街でおしろいをつけるのをやめず死んでいく祇女を見ていた猫猫だからこんなに真剣に怒ったのでしょう。

看病のシーン

小説だと、看病のシーンで何をしているのか、細かく書かれていてました。
唇が割れてるので紅の代わりに蜂蜜を、とか
粥を嚥下させるために顎を抑える、とか
(私も母の介護でやってたのですが、自分でスプーン持てない人の食事介助って大変。飲み込んでくれないと体力どんどんなくなって起き上がれなくなる。
一回のご飯で2時間かかったこともある

アニメでは体を拭いたり、サウナを作ったり、甲斐甲斐しく看病する猫猫。
その甲斐あって、李花妃、歩けるまでに回復!
もう、猫猫が日が進むごとにどんどん目のクマが増えて疲弊してその辺の椅子に倒れて寝てたりめちゃくちゃ頑張っててさ…

アニメでは李花妃が横に座って猫猫の髪を優しく撫でるシーンにじーんときた😭

(これ漫画版にも小説版にもなかったので、アニメオリジナルですね。
サムネのイラストはこれをイメージして描きました)

この話は小説や漫画よりもアニメオリジナルですごく良いシーンが増やされているので、猫猫の労が報われた感が強い…

「なぜ死なせてくれなかったのか」と言う言葉に対して


看病の途中、李花妃と猫猫の会話

「なぜあのまま死なせてくれなかったのか」

「(死にたいのなら)ならば食事をとらねばいいことです」


猫猫に対して、「冷たいな、もっと優しい言葉をかけてやればいいのに」と思った人はいたでしょうか。

猫猫の生き方を考えてみれば、
日常的に人さらいに遭う、暴漢に遭う、
病をうつされた祇女が部屋に隠され死んでいく(のたれ死ぬ者もいる)
生と死と隣り合わせの世界で生きてい猫猫にとっては
後宮の妃たちに生活はどう見えていたか。
緑青館にいた猫猫は、子を失う親たち、親を失った子たち両方目の当たりにしてきたと思います。

妃という立場であれば、本人が何に絶望しようが、最終的には生きたいか、死にたいかは本人の意思次第どうとでもなります。(逆に下女の立場ではその権利がない)

現代では「死にたい」「誰も助けてくれない」「社会が変わってほしい」
なんて言う人がいたら、
「何を甘ったれたことを」
と、猫猫に言われてしまうかも…


猫猫の看病を受け入れた李花妃に対して猫猫は生きる意思を見た。
帝の命令でやっている猫猫だけど、やろうと決めたことは全力を尽くす。

猫猫は偽善者でもない、お人好しでもない
どんなに理不尽でも、自分をしっかり持ち、身分関係なくただ目の前の人、大事なことに対して向き合っている人
なんですよね。

李花妃が好きなキャラになった


1話ではあんなに高飛車な印象の李花妃が猫猫に悩み相談するなんて…(感動)

「子はもう成せないのかしら…」

と言う李花妃に、猫猫がねえちゃん直伝の秘術を教えるシーンは面白かった。

立派なメロンが2つある。
りんごのように真っ赤になった李花妃。

と小説に書かれてましたが、文字にされると面白いw
李花妃可愛いくて好きになりました😆

余談ですが小説だと、猫猫は妃を花に例えて
牡丹と菖蒲(玉葉妃と李花妃)と言っていますが、漫画とアニメだと、菖蒲は桔梗に変更されています。

菖蒲の花言葉は 優しい心、優雅

桔梗の花言葉は 変わらぬ愛、誠実、気品

なので、桔梗の方が李花妃に合っているので変更されたのかな、と思います。


以上です!
めちゃめちゃ長くなりました。

他にも好きな話ありますが1番はこれです!
また読んでて思うところがあったら記事を書こうと思います(´ω`)

ここまで読んでくださってありがとうございました😊

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おつかれさま猫猫

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