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「夜のクラゲは泳げない」2024年春アニメ感想7

夜のクラゲは泳げない
は、動画工房制作によるオリジナルTVアニメーションです。
原作の漫画などはありません。

1話見たのですが、ま、眩しい!青春でした。
青春群像劇が好きな方には刺さると思います。

〜あらすじ〜

ごく普通の女子高生、光月まひる。
イラストレーター「海月ヨル」として活動していたこともあったが、周りに流されてすっかり量産型女子になっていた。
ある日、まひるはハロウィンが迫る夜の渋谷で不思議な少女、山ノ内花音と出会う。
渋谷に残り続けるまひるのトラウマ——クラゲの絵を好きと言う彼女にどこか惹かれるまひる。
自分の好きを貫くため、匿名シンガーとして活動する花音は、この特別な出会いをきっかけにまひるを仲間に誘う。

夜のクラゲは泳げない アニメ公式サイトより

気になるポイント


・強いメッセージ性

現代の若者にフォーカスしていて、まるで代弁するかのようなメッセージ性の強さ。
若い人で今作を見たら、共感する部分があるかも。


好きなポイント

・まひる、花音の感情描写。

伝わってくる感情描写。
声優さんや、レイアウト、演出のパワーでしょうか。

元気な女子高生に見えても心の内側は繊細で脆い。
でも強い。眩しい。

これからまた試練が訪れるのか、夢は叶うのか…。
まひるは、「何か」を見つけることはできるのかな。

夢を追う人の姿ってとても眩しくて輝いてると思います!

・作画がとても可愛くよく動く。色彩がきれい。

ギャグシーンの動きと、しっとりした動き、メリハリがあって良いかんじ!

私、水族館で真っ先にクラゲがいるか探すくらいには好きなんですが、
クラゲの作画と、まひるの描いたクラゲの絵がとても良かった。
輝いていて配色も綺麗!
夜のクラゲというくらいなので夜のシーンが多かったのですが、夜の渋谷がカラフルで煌びやかでした。

全体的な感想


最後のアマチュアアイドル?に乱入するシーン。
今まで冷め切っていたまひるの気持ちが一気に熱を帯びて、これから開花する!?ような演出。
すごく綺麗にまとまっていました。
(まひるが壁にクラゲの目を描いたときの口紅が、クラスメイトに合わせて買った量産型口紅でしたね。すり減ってなくなってたのは良い演出)

何者にもなれない、なりたいものがない、好きなことがない

というのは現代の若者共通の感情でしょうか。

昔描いた絵をクラスメイトに馬鹿にされ、思わず自分のサインを塗りつぶして他人のふりをした「まひる」。
自分の好きなことより、他人に合わせることを選んだ。

本当は絵を描きたいのに、周りから馬鹿にされるのが怖くて、言い訳をして、
「絵を描くなんて卒業したんだ」みたいなまひるの行動が痛い。


まひるの絵が好きだという花音から「私のアイコンのクラゲを描いて!」と頼まれて嬉しいはずなのに言い訳ばかり並べてしまうまひる。

「もう何年も描いてないし、周りの目も気になるし…
受験もあるし…、勉強しなきゃだし
それが女子コーセーのあるべき姿だし…」

ここの演出、ぐーっときた。

「ヨル(まひる)は普通なんだね」

「カノちゃんにはわからないんだよ!カノちゃんは自分を嫌いになったことなんてないんでしょ!?」

ふつう、って別に悪い言葉じゃないのにまるで悪いかのように演出されてました。(まひるには、ふつう=嫌なものなんですね)
まひるは、何か特別な何かになりたいんですよね。
たぶん、みんなそう。

なりたいものがないなら、好きなものがないなら探そう!
恥ずかしがらずに、外の世界に勇気を出して一歩踏み出そう!
誰かに好きなものを馬鹿にされても気にするな!

たった1人でも認めてくれる人がいたらそれで良いと思うよ、がんばれるよ🥲

とてもメッセージの強い1話でした!

青春っていいね…!


キャラクターの私服がめっちゃオシャレで可愛いです😍↓

公式サイト内 スタッフインタビュー#2

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