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ひきこもり映像メディア「こもりたガール」誕生!

新しくひきこもりメディア(映像中心)を立ち上げることにした。

社会的意義だとか当事者の声を届けるとかそういう高尚なことは考えていない。そういうのは、「ひきこもり新聞」や「ひきポス」に任せる。

僕の目標は、カンヌを目指すこと。

ただし、それには資金が必要。お金を稼ぐにはどうしたらいいか。ニーズがあるものを顧客に提供することだと思う。

ひきポスの制作過程をみると、手間がかかっているわりにリターン(主にお金)がほとんど得られない。僕は、これは問題だと思っている。

ムハマド・ユヌスというグラミン銀行の創設者でノーベル平和賞を受賞した人がいる。彼がすごいのは、貧困を無くす事業を継続させるために資本主義的なやり方を導入したところ。

今まで貧困問題は政治的な活動で解決しようとしていた。でも、この活動を続けるには財源が必要。財源がなければ、貧困問題を取り組もうとしても単発で終わってしまう。

国や地方自治体の政治的な活動には持続可能性が求められる。一方、企業の経済的な活動には公益性が求められる。営利・非営利の境目がどんどんなくなってきている。

だからこそ、どちらをやるにしてもお金を稼ぐ必要がある。もっとも僕が言うお金を稼ぐというのは、バイトレベルの金額。それくらいならいけるんじゃないかと思った。

これを言ったら怒られるかもしれないけど、ひきポスの販売者が1冊売ったところでうまか棒が何本買えるかの世界。働いて生活ができている人が生きがいとして販売をしたり、働くまでのリハビリとしてやるのはいいとは思う。

でも、そうじゃない人であればしんどいし、そんなことをする暇があれば「働けよ」というツッコミが来ちゃう。そのうち当事者活動で疲弊していくという姿が目に浮かんでしまう。

僕はその壁をぶち破ろうと思っている。インタビューや講演会のように動きがない映像ならお金がかからない。紙媒体はあるていど部数をまとめて印刷しないと一部あたりのコストがかかっちゃう。


だから、映像に目をつけた。セルDVDのように販売するときも生産量をこちらで調整しやすい。パソコンとプリンタがある販売者であれば、データだけ渡せばそれで済む。

販売者に価格設定権をあたえる。ひきこもりイベントなどでDVDを1枚1,000円で売ろうが3,000円で売ろうが500円で売ろうが自由。

安くすれば利益は出ないし、高くすれば売れない。でも、人は裁量権があるとストレスを感じにくく、逆にやり甲斐を感じる。どう売るかは販売者の自由。

ただし、こちらに200円上納してもらう。その200円を僕と動画編集者(あと手伝ってくれたっぽい人)で分配する。

本当はネット上だけで完結したいのが本音ではあるけれど、これもリハビリの一環だ(決してネット弱者に情報を届けたいわけじゃないYO!)

そして、リアルタイムに売上を公表したい。売上が少なければ、石油王が同情してサポートしてくれるかもしれないし、売上が多ければ話題になる。どちらに転んでも良いことずくめ。今の時代、オープンにしたほうが有利なことが多い。

ひきポスの部数は又聞きで正確にはしらないけれど、1号あたり2,000部らしい。この数字から考えると、DVDを1枚あたり1,000円で1,000枚売るのは現実的な数字だ。

つまり、総売上100万円(経費をのぞく)。販売者が80万。僕や編集者や会計のほうが20万ほどでそれを分配。これはいけそうな気がする。

ひきこもり当事者が、0円から3万円を稼ぐのはめちゃくちゃハードルが高いと思う。まず、0円の壁をいかにぶち壊すか(といっても、うまか棒レベルでは厳しいものがある)。

社会貢献なんて考えてないけど、実現しちゃったら面白い。ロマンがある。行政もNPOも支援団体もやったことがないことを自分がやったら痛快だ。できなくて元々だし、全然プレッシャーがない。

そして、1回作品をつくったらチームは解散する。つぎの作品をつくるときにまたチームを結成する形にする。流動性を高くして徐々にひきこもりとは関係のない外部の人間を入れるようにしたい。

今後、どのような作品をつくりたいか

■僕の講演会やインタビューの動画。コストがほぼゼロだから(編集時間がかかるけど無職なら無問題)。

■NHKハートネットで放送された「ひきこもり文学」のパクり、いや参考にした作品。顔出しできない人が多いと思うので僕が読むしかないのか……。

■ひきポスやひきこもり新聞に載らない、載せられない文章を僕の独断と偏見で集め、上記の「ひきこもり文学」もどきに使う。そして、その文章をまとめ、出版社に持ち込み、一冊の本として出したい。印税は分配する。

■地元の障害者雇用を増やす会で知り合った商工会議所の会長との対談。障害者枠というのが使えない、空白の履歴書のひきこもりを雇うためにはどうしたらいいか話したい。人手不足のいまこそ、その仕組みを作れるチャンス。

■地元の市議や県議との対談。どうやってひきこもり支援をおこなうかをテーマに話したい。

■職業訓練校の情報。たとえば、所沢に国立職業リハビリテーションセンターというところがある。ここは職業訓練をうけながら毎月12,3万円をもらえる。知人にここに通っている人がいる。その人にインタビューしてここの施設のことを教えてもらいたい。

■従来の働き方をしていない人たちを取材したい。自治会で知り合った人で団地を棟ごと買い取ってシェアハウスにし、経営している方がいた。そういう人に話を聞くのも面白い。

■自治会経由でお会いできた小田部羊一さんにインタビューしたい。小田部さんはアルプスの少女ハイジをつくり、スーパーマリオのキャラデザインをした。ほかにはポケモンのアニメや映画もてがけている。

奥さまが故奥山玲子さん。4月に広瀬すず主演でNHKの朝の連続ドラマ小説で放送される「なつぞら」のモデルとされている。小田部さん自身が「うちの奥さんのモデルが広瀬すずでよかった。好きな女優さんだからね」と言っていたので本当なのだろう。

小田部さんに挨拶してひきこもりの雑誌を作っていますと言ったところ、「うちの息子(あるいは孫だったかな?)も不登校でねえ~」とおっしゃっていた。

■くまモンと何かする。くまモンは許可制で許可がおりればフリーで使える。一度、ひきポスの編集会議で表紙に使うように提案したが「内容との兼ね合いがどうのこうの」と感触が悪いので自分でさっさとやっちゃったほうが早い。

いろいろアイディアは浮かぶけど、でもまあ、あくまでも目指すはカンヌやで。社会的意義なんて知らない。

それから、メディア名を募集したところ、「ヒキウッド」と「こもりたガール」の二つに票が割れた。僕はまだ投票していないので一票を投じたいと思う。こもりたガールに入れることにした。

新しいひきこもりメディア名は、こもりたガールに決定です。よろしく~(/・ω・)/にゃー!

記事の内容がよかったぜという方だけでなく、喜捨して徳を積みたいという方にも喜んでいただけるシステムになっております。この機会にぜひ(^_^)v