たとえ肺が壊れても

僕はくしゃみが嫌いだ。咳もそう。

花粉症の人には申し訳ないけど。

僕は中1の頃からかなりの潔癖症だった。

きっかけは分からない。

でも昔、親子のコミュニティがあって、幼稚園児くらいの子供の遊び場がある横で、母親たちが談笑するというものに所属していた頃の話。

その遊び場で年下の子供がご飯をこぼしまくってて、因果にも僕はご飯粒の塊を踏んづけちゃったんだよね。

それがすんごい嫌だったのを覚えている。

それが最も古い潔癖症の記憶。

もしかしたら生まれながらに潔癖症なのかも。

……

中学では文房具の収集にハマっていた。

人に見せびらかしはするけど、貸すのは嫌だった。

貸した日には、筆箱の中身全部出してペン1本ずつアルコール綿で拭いた。

潔癖症の僕が嫌いなものはくしゃみだ。

くしゃみは汚い。飛沫が飛ぶ。

だから出そうになったら口を閉じて抑え込む。

慣れると、口に牛乳含んだ状態で鼻の穴に先を細くしたティッシュでつついてくしゃみ暴発しても、牛乳を吹くことなく抑え込むことができる。

……

でもある日、失敗して大きいくしゃみをかました。

中1の冬だったかな。

昔好きだった子の見てる前で。

あの時の気まずさは中々の地獄だったな。

14秒くらい目があった。

その子がもし僕に好意を寄せていたとしても、一瞬で冷めるだろうなってくらいの冷ややかな視線に感じた。

汚い臭いカッコ悪いの3Kだからね、仕方ないね(レ)

だからもう後悔しねぇ!

それ以来、人前で一度もくしゃみしたことない。

くしゃみって、すごい力がかかっているそうだ。

それを無理やり体内に抑え込むって、相当負担かかってんだろうな、肺とかに。

でも抑え込む。たとえ肺に穴が空いても。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?