26歳消化器内科医のぶさおです。よくSNSなどで、「食事に誘った男は、食事に誘われた女におごるべきである」という声を耳にします。そして、「弱者男性と弱者女性との間でしか起こらない」というリプライが多くの場合で寄せられています。
　自分は、国立卒の医師です。高学歴、高収入、マッチョ、イケメンであるため、強者男性に入ります。周囲も強者男性です。そのため、僕や同期、先輩後輩からの意見をもとに、

1. 強者男性から強者女性について

2. 強者男性から弱者女性について

以上、二つのパターンについての見解を示します。

１.強者男性から強者女性について

　僕も周囲も、「男は女に奢る」で完全に同意します。医師やハイレベルな会社に勤める人の間には、何十年と続く「もう一度会いたいと思えるような女性が、わざわざ自分との食事の場に足を運んでくれたんだから、食事代は誘った男のほうから出そう。」という文化があります。
　それを、遅くとも大学時代にはOBや友人を通じて学ぶようになります。OBがいる食事会では必ずOBが全額負担してくれて、周囲の女性から「〇〇君が、いいレストランに招待してくれたんだよ。」といった口コミを聞き、自然と『自分が誘った相手には、全額食事代を提供して喜んでもらおう。』という文化を会得します。なお、これは男女間のみではなく、男同士でもこの文化があります。
　さらに、強者男性はお金の余裕があります。僕もまだまだ駆け出しなので年収は1000万程度ですが、それでも2~3万円の食事代の負担で素敵な女性と楽しくお話ができるのであれば、それは負担とは思いません。先輩が、後輩の研修医(同性も含む)を連れて、7,8万円を負担している光景をよく見てきたため、そこにかけるお金を惜しいとは思いません。
　以上より、強者男性から強者女性に対しては、「誘った男が誘われた女に奢る」は必ず成立します。

２.強者男性から弱者女性について

　基本的に、強者男性の周りには、強者女性がたくさんいます。スーパーでわざわざ汚れたトマトを買わないように…。わざわざ弱者女性を誘うメリットがないため、弱者女性を強者男性が誘うということは自然には発生しません。
　この条件となりうるのは、①弱者女性が強く強者男性を誘った場合か、②弱者女性が強者女性を装い、強者男性が誘ってしまった場合に分けられます。

①弱者女性が強く強者男性を誘った場合について

　この場合、男が女に奢る、または割り勘になります。
「教授の娘が結婚相手を探している。」これを強者男性はよく耳にすることでしょう。そして、半々の確率でこの娘さんは美しく教養のある美人な強者女性であるか、醜く頭も悪い弱者女性かと大きく乖離します。(理由はわかりませんが、この傾向ものすごく強くないですか？)
　運悪く後者の女性であった場合、醜く頭の悪い弱者女性が、強者男性と食事に行く羽目となってしまうことがあります。上記のパターンであれば、男性の心の奥には教授の顔や、今後のキャリアなどがあります。教授の顔を立てるため、キャリアアップのため、男性は奢ります。
形だけニコニコと帰らせておけば、〇〇君は優秀だね、善い人だねという評判が見込めます。エビで鯛を釣るのです。
　または、弱者女性が自分から必死に誘った場合であれば、割り勘になると思います。『強者男性から強者女性に奢る文化』と、『誘った側が誘われた側に奢る文化』が拮抗する状況になるため、僕なら割り勘です。とても優しい強者男性であれば、例外的に奢ってもらえるかもしれません。

②弱者女性が強者女性を装い、強者男性が誘ってしまった場合

　この場合、割り勘、または女が男が奢るになります。
　写真アプリ(Snow、Beauty plusなど)のレベル向上などに伴い、ドブスでも橋本環奈のように美人を装えるようになりました。マッチングアプリにおいては、奇跡の一枚にさらに加工をゴリゴリに加えた弱者女性が結構います。
　このように弱者女性が強者女性を装う状況を、強者男性は非常に嫌います。仕事も勉強も忙しく、その中何とか工面してあった相手が弱者女性。強者男性の周りには強者女性が山ほどいるのに、弱者女性に時間もお金も使いたくない。
　僕なら、顔を見た瞬間に逃げるか、手短に食事した後に「お財布ないから、今回は払ってもらってもいい？」で粘着します。(両方とも4回ぐらいは経験あります。)
　これを同期に聞いてみたところ、「かわいい女の子みたいに全額負担は無理だけど、半分ぐらいなら払うよ」と言われたので、優しい強者男性であれば、割り勘やちょこっと払ったら許してもらえるかもしれませんね。

弱者女性にサイゼリヤは奢れない！！！

　最後に、弱者男性あるあるツイートを張って終わりにします。　

　ちなみに、僕は強者女性であれば1万円程度のレストランからスタートしていますが、弱者女性にはサイゼリヤも奢りたくないですね。千円二千円も、僕の素晴らしい労働の対価であり非常に貴重です。金を無駄遣いする男は、金を稼げない男と同じです。（ちなみにこの間初めてサイゼリヤいったけど、結構美味しくて感動した！！！）