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今更フェブラリーSの回顧を書いてみた話。

今更ながらフェブラリーSの回顧を書いてみた話です。

2022年開幕G1のフェブラリーS
皆さんの結果はいかがでしたか?


カフェファラオが見事に連覇を飾りましたね。


このレース、実は買いたい馬が多く居て、なかなか絞りきれずにいました。

みなさんご存知の通り、結果はこちらです。


そして、私の購入馬券はこちら。

いかにも、絞りきれなかった感が見え見えの三連複49点馬券です。笑


1着 カフェファラオ(2人気)

昨年のフェブラリーS覇者。
実力は明らかに上位。
近2走の大敗は、キャリア初となった芝でのレースの函館記念と、適性に欠ける中京ダート1800mのチャンピオンズC。
フェブラリーSへの舞台替わりは、明らかにプラス。

しかしながら、本馬の父アメリカンファラオは遡るとエンパイアメーカーに行き着きます。
エンパイアメーカーは本来、米国血統には珍しい延長を得意とする種牡馬。
併せてダートの高速馬場は大歓迎の種牡馬でもあります。(ダートの場合の高速馬場=稍重や重の状態。)

中京1800m→東京1600mに舞台が替われば、200mの短縮に加えて、芝スタートの影響でテン3ハロンのタイムは大きく短縮されます。
更に当日の馬場状態は重。

200m短縮+芝スタート+高速馬場。
馬自身の体感としては、この条件は200m短縮という数字以上に、前走より淀みないペースになるはずです。

ここで、エンパイアメーカーの延長種牡馬としての適性が勝り凡走となるか、はたまたエンパイアメーカーの高速馬場適性が勝り好走するのか...

勝つか大敗かの二択だと考えて居たので、非常に判断に迷う1頭でした。


2着 テイエムサウスダン(5人気)

この馬は、父サウスヴィグラスに母父Langfuhrの短縮血統。
延長ローテでの出走となる今回ですが、過去に1200m→1400mへの延長ローテで勝った実績があり、また、有利な外枠に入ったため、軸には出来ないものの切るにも切れない1頭。
個人的には来て欲しくない1頭でした。


3着 ソダシ(4人気)

ダート初出走となった前走のチャンピオンズCは、3歳牝馬(ましてやダート初出走)にとっては過酷な中京1800m。
砂を被りたくないソダシは、よりにもよって1枠1番の最悪の枠。
砂を被り、揉まれない為には最内枠の利を利用して逃げるしかないソダシでしたが直線に向き、力尽きて結果は12着。

父はクロフネの短縮血統。
前走より200m短縮&芝スタートの東京ダート1600m。
そして先ほども述べましたように、当日の馬場状態は重。
これはカフェファラオとは対照的な、短縮馬には絶好のローテ。

何度も言うようですが、重馬場のダート=高速馬場。
意外にも認識を誤っている人が多いので、改めて説明すると、
芝の重馬場=スピードが出にくい消耗馬場。
ダートは逆で
ダート重馬場=スピードが出やすい高速馬場。
日本のダートはアメリカの"土"のようなダートとは違い、表現するならばフカフカの"砂"のイメージ。
降雨などの影響で馬場が湿ると、砂が適度に締まり脚抜きが良くなります。
ダート戦でレコードタイムが更新される時、そのほとんどが高速馬場の影響によるものです。

ソダシは三冠初戦の桜花賞を、コースレコードで勝ったように、高速馬場でのスピードの持続力適性は証明済み。
ダートの重馬場は芝で実績のある馬が好走する事も多いため、今回は明らかに狙えるローテーション。
距離短縮・芝スタート・高速馬場・外寄りの枠、と条件が整ったため、三連複フォーメーションの2列目に評価しました。

馬券的な本命は、エアスピネルとソリストサンダーの2頭軸でした。

エアスピネルは、有利な大外枠。
使い込まれた経験が能力となるノーザンテーストの血を持つ馬なので、年齢的な衰えはあまり危惧していませんでした。
東京ダート1600mは世界的に見ても特殊なコース設計のため、結果的にカフェファラオが連覇したように、リピーターが走りやすいコース。
昨年の同レースで2着。
加えて距離短縮ローテでの出走。

過去の距離短縮ローテでの出走時の成績は
2-4-1-0/7

対して距離延長ローテでの出走時の成績は
0-0-2-7/9

[短縮ローテ出走時]
・勝率  28.5%
・連対率 85.7%
・複勝率 100%

[延長ローテ出走時]
・勝率  0%
・連対率 0%
・複勝率 22.2%

となるように、一目瞭然で短縮ローテでの出走を得意とする馬。
これだけ顕著に数字として出る馬もなかなかいません。
今回は結果的に、展開が向かなかったと言ってしまえばそれまでですが、結果を出している割に人気になりにくい馬ですので、次回短縮ローテで出走してきた時は改めて狙いたいと思える馬です。


ソリストサンダーも、同じく外寄りの枠。
父トビーズコーナーを遡ると、Chief's CrownやDamascusに繋がる延長ローテを得意とする血統。

前走の根岸Sでは、延長馬らしく短縮ローテで追走に苦しみ、直線伸びあぐねて9着に敗れました。
得意な延長ローテとなる今回は人気的な妙味も含めて狙いましたが、惜しくもクビ差の4着まで。


1番人気に推されたレッドルゼルは、1600m以上の距離で好走歴がない距離延長ローテの出走馬である点や、内枠に入ってしまった点などを考慮して評価を下げました。

馬券は外れましたが、全体の読みは悪くなかったと思います。


この日、個人的に調子が良かったのは、阪神開催の芝レース。

内・先行有利が明らかな馬場だったため、徹底的に狙い撃ちが出来ました。

中でも会心の的中がこちら。

軸は2枠2番フラーズダルム(4人気)
と、3枠3番シャーレイポピー(2人気)

2番フラーズダルムは、母の父にホワイトマズルを持つ延長血統。
2走前芝1800m→1走前芝1600mと苦手な短縮ローテにも関わらず1着に激走。

他の記事でも何度も言っていますが、
"苦手なローテーション後の同距離のレース"
で出走してくる馬を狙うのは、ローテーション馬券としてかなり有効な手段です。

加えて内枠に入り、好位から差せる馬。


3番シャーレイポピーは、テン1F持ちタイムが全体の3位。内枠に入った今回は無理せず楽に先行が期待できる。
テン3Fの持ちタイムは全体の1位で、出走メンバー中、最も速い流れを経験してきた馬。
加えて上がりの脚も安定しており、持ちタイムは全体の4位。

結果的に内枠からスムーズに逃げて、最後は上がり2位の脚を繰り出し完勝。
逃げてこの脚ですから、後ろの馬は届きようがありません。

この日の馬場に1番マッチしていた馬でした。

少頭数のレースでしたが、単勝1.8倍の1番人気、大魔神 佐々木主浩氏の持ち馬ディヴィーナが馬券外に沈んだことで、ある程度配当もついてくれました。


やはりG1は獲りたかったですが、狙えるレースを確実に獲りにいく事も重要と改めて実感しました。

G1となると、熱くなってしまうので正直G1は苦手です。笑
実際にG2・G3の方が的中率・回収率ともにはるかに高いのは事実です。

今年はG1での的中率・回収率UPも意識的に取り組んで行こうと思います。


最後まで読んで頂いた方々、ありがとうございました。
忘れた頃のG1回顧でした。

今週も、みなさん頑張りましょう!

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