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MBUXを使ってわかったトヨタ:MaaSとダイムラー:CASEの違い

MBUXをレビューしたので記事を書いた。ガジェットとしてのレビューの中で、CASEとMaaSの違いみたいなものを感じた。

トヨタもダイムラーもMaaS市場へのコミットで同列に語られることが多いが、じつはダイムラーは積極的にMaaSとは言っていない。ダイムラーが言い出したのは「CASE」だ。

MaaSとCASEの違いは、ひとことでいえばプラットフォームの範囲だろう。モビリティカンパニーをめざすトヨタは製造業へのこだわりを捨てるところまで見ているはずだ。対するダイムラーはADASの延長としてのCASE車両とサービスでMaaS市場のニーズに対応する。

MBUXもT-Connectもクラウド型のAIエージェント(スタンドアロンでも動作する)だが、ダイムラーはMaaSプラットフォームを限定していない。シェアリングについてもアライアンスや出資の形がメインだ。トヨタは自社プラットフォームを構築しており、MaaSプロバイダーに使ってもらうビジネスモデルだ。

詳細は記事に書いたが、ダイムラーは製造業としてMaaSに十分対応できると踏んでいる。

なお、MBUXは、開発もとのニュアンスコミュニケーションズが目指している自然言語処理をすこしずつでも実装していってほしい。車両制御の範囲も。

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