見出し画像

「結論から話す」はなぜ身につきにくい?①


自己紹介

初めまして。TAKUと言います。経営コンサルタントとして一部上場企業を中心に、戦略立案から実行支援まで、多様なテーマのコンサルティングに15年ほど従事してきました。

その中で、世の中の経営には様々なもったいないが解消されずにいることを感じています。思い込み、前例踏襲、知識不足、色々な理由はあるでしょうが、解決されなままになっているもったいないを何とかしたいと思っています。

もったいないな、と思うことの1つに基本的なビジネススキルがあります。基本的なことなのに十分に使いこなせていないビジネスパーソンが多いように感じます。とてももったいないと思っています。

そこで、『コンサル1年目の「前」に学ぶこと』として、コンサルタントになりたい人が身につけておいて欲しいスキルの習得法をお伝えしたいと思います。コンサルタントを目指す人はもちろん、ビジネスのベーシックスキルをしっかり自分のものにしたい人の役に立てられたら良いな、と思います。

「結論から話す」ことはなぜ実践できないのか

今回は、「結論から話す」ことを取り上げたいと思います。ビジネスの世界では必須のスキルですが、当たり前に実践できている人はそれほど多くないと感じます。このスキルを呼吸するように当たり前に実践できるようになるためにどうすればよいのか、についてお伝えしたいと思います。

「結論から話す」とは

結論から話すとは、コミュニケーションの初めに最も重要なポイントや結論を提示し、その後に背景や詳細を説明する方法を指します。特にビジネスの場面でその効果を発揮します。

結論から話すことのメリット

結論から話すことでビジネスにおいてどのようなメリットがあるのでしょうか。以下の3つがあります。

  1. 相手の注意を引きやすい:
    最初に核心をつくことで相手の興味や関心を引きつけることができます。

  2. ミーティングや議論が効率的になる:
    話の要点を先に伝えることで、議論が迅速に進行します。

  3. フィードバックが得られやすい:
    結論を最初に提示することで、その内容に対する直接的な意見や反応を速やかに受け取ることができます。

ビジネスの場では、効果的かつ効率的なコミュニケーションが求められます。そのためのコミュニケーションとして結論から話すことは最適の方法です。

なぜ結論から話すことができない人が多いのか

このように結論から話すことはビジネスにおいて必須のスキルです。しかし、これを呼吸をするように使いこなせる人は多くありません。それはなぜでしょうか。それは4つあると思います。1つずつ解説します。

  1. 日本の文化的背景:
    日本のコミュニケーション文化では、結論よりも経緯や背景を重視する傾向があります。その際、経緯や背景から話すことが好まれるため結論を最初に伝えるスタイルを徹底できないことがあります。

  2. 立場を明確にすることを避ける傾向:
    自らの結論や立場を明確にすることは、それに伴う責任をも意味します。このため、多くの人は結論をはっきりと伝えるのを避ける傾向があります。そのため結論から話すことを避けがちになっています。

  3. 結論が明確にならないまま話し出す癖:
    結構な割合で特定の問題や議題に対して、明確な結論が自分の中でまとまっていないまま話し始めること人に出会います。そのような場合、結論を伝えるのではなく、状況を話しながら考えることになります。

  4. ビジネスと日常のギャップ:
    仕事の場では結論から話すことが評価されるものの、日常の会話では逆にせっかちや威圧的と受け取られることがあります。結論から話すことで日常会話でマイナスを印象にならないために日常生活では結論から話すことを避けがちになります。結果としてビジネスでしか使わないから結論から話す習慣が身につきにくくなっています。

これら4つが私たちが結論から話すことを習得・定着を難しくしていると考えています。

このことを踏まえてどう実践すれば身につけることができるのか、は長くなったので、改めてお伝えします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?