俯瞰・鳥瞰

　前回、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」の紹介で、「小鳥のような狭い視野を持つのではなく、大きい鳥のように広い視野を持つことの大切さ」の意味もあると書きましたが、広い視野を表す言葉が「俯瞰」と「鳥瞰」です。

　俯瞰も鳥瞰も「高いところから見下ろし眺めること」の意味で使われますが、俯瞰はビルや展望台など高い場所から見下ろす様子、鳥瞰は鳥の眼でより高い所から見下ろすイメージです。

　このイメージ通り、鳥瞰の方が俯瞰より、さらに高い視点で眺める様子を表していますが、ビジネスで「プロジェクトを俯瞰してみてみよう」のように、鳥瞰より俯瞰の方が広く使われているようです。

　一方、地図や絵画では「鳥観図」として高い視点から描かれたものがあります。「Google Earth」の地図の画像はまさに鳥観図ですね。