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ショウジョウバエ #203 辞書の生き物

ショウジョウバエ

 日本では「コバエ」や「スバエ」などと呼ばれる小さなハエに「ショウジョウバエ」がいます。アメリカではFluit fly(果実ハエ)という名前です。
 科学の実験でよく使われており、遺伝子操作も行われています。

 このハエの名前の「ショウジョウ」は、想像上の動物の猩々(ショウジョウ)に由来します。このショウジョウは顔が赤く酒を好みます。能でも赤いお面の人物が出てくる「猩々」という演目がありますが、ショウジョウバエも目が赤くお酢や酒に寄ってきます。そういう性質からショウジョウバエと名付けられました。

腹黒い

 ショウジョウバエの学名は ”Drosophila melanogaster" と言いますが、"melanogaster" は、「腹黒い」という意味があります。melano はメラニンと同じ黒いという接頭語で、gaster は胃腸薬「ガスター」と同じで「腹部」を表しています。
 これは、このハエが意地悪だということではなく、オスの腹の婚姻色の黒さに由来しています。
 学名は見た目から付けられたものが多いですね。


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