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一富士二鷹三茄子:いちフジにタカさんナスビ #105 辞書の生き物

一富士二鷹三茄子

 初夢に見ると縁起が良いと昔から言われているものです。
なぜこれらが選ばれたかという由来についてはいくつかの説があります。
代表的なものは徳川家康の好物だったというものや、駿河の国(静岡)の名物というものなどです。

 家康は隠居して駿河に住んでいましたが、富士山を日本一として愛で、好きな鷹狩りに良い鷹が取れ、おいしい茄子の産地であったことをほめていたとされています。
 また、富士山は「日本一高く」、鷹は鋭い爪で「つかみ取る」、茄子は「ことを成す」という意味も持っているとされています。
 家康は鷹狩りが好きだったとのことで、駿府城にある家康の銅像は鷹狩りの姿になっています。

四扇五煙草六座頭:しオウギごタバコろくザトウ

 「一富士二鷹三茄子」には一般的にはあまり知られていませんが続きがあります。「四扇五煙草六座頭」と言われ、末広がりの扇(おうぎ)、煙が昇っていく煙草(タバコ)、頭に毛がなく「怪我無い」に通じる座頭も縁起が良いと言われています。

初夢

 初夢はいつ見る夢のことでしょう。一般には元旦の夜、二日にかけてみる夢とされています。
 その年になって初めて見る夢という意味ですので、元旦の夜に見なくても(見たことを覚えていなくても)、その後に見た最初の夢を初夢ととらえることでよいようです。

 個人的には、大みそかは「紅白歌合戦」を見て、「ゆく年くる年」を見て、元旦になってから寝ていますので、元旦の朝までに見る夢を初夢としています。
 来年もよい夢が見られますように。
 

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