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玉虫色:たまむしいろ #182 辞書の生き物

玉虫色

 見方によってどのようにも都合がよいように解釈できるあいまいさを表す慣用句です。「玉虫色の回答」のように使われます。
 タマムシの羽の色が、光の具合や見る角度によって色が変わることからできた言葉です。
 タマムシの羽はいくつかの層からなり、それぞれの層で異なる波長が反射し、それらが干渉することで発色する構造色になっています。
 少し仕組みは違いますが、翡翠(カワセミ)のライトブルーの羽の色も構造色です。

玉虫厨子:たまむしのずし

 国宝になっている法隆寺所蔵の仏像などを収める厨子は、その側面の装飾にタマムシの羽が使われており、名前の由来になっています。
 2500匹以上のタマムシが使われていたとされています。

 あをによし 奈良の時代には美しい物の代表がタマムシだったのかもしれません。




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