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省エネ基準は省エネじゃない?(シミュレーション編)

前回省エネ基準は省エネにならないということを書きましたので、実際にシミュレーションして検証してみましょう。

以前にこんなのも書いていますので、もしよろしければご参照ください。

東京の一般的な暖冷房費はどのくらいでしょうか。
これは住宅や家族構成、住まい方などによってかなり異なるのではないかと思います。
北海道以外の住宅では部分の暖房しか行われていなかったので、もともと暖房費はかなり少なくなっています。
ここでは仮に年間の暖冷房費が4万円くらいと想定してみましょう。

次に暖冷房費をシミュレーションしてみます。
外皮平均熱貫流率(UA値)が0.85、冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)が2.7で、どちらも東京(6地域)基準をクリアしている住宅を計算します。
暖房は居室を20度くらい、それ以外を15~16度以上に、冷房は居室を26度くらいにするとします。
この条件で年間の暖冷房費計算すると6万円くらいになります。
これですと従来よりも暖冷房費が多くなってしまいます。
つまり、従来よりも省エネにするためには省エネ基準程度の性能では不十分で、従来よりも性能を高くしなければなりません。

HEAT20レベルの高断熱化してシミュレーションすると、暖冷房費は32000円くらいになります。
このくらいの性能にすると、省エネ・快適で且つ健康に暮らせそうです。


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