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省エネ基準計算に時間をかけてはいけない

省エネ性能の説明義務制度が始まると、省エネ基準の外皮平均熱貫流率(UA値)冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)一次エネルギー消費量の計算をしなければならなくなります。

省エネ基準の計算には時間がかかります。
特に外皮平均熱貫流率、冷房期の平均日射熱取得率、暖房期の平均日射熱取得率(一次エネルギー消費量計算時に必要)は時間がかかります。

ただ省エネ基準計算に時間をかけてはいけません。
時間をかけるべきは省エネ基準計算ではなく設計です。

省エネ基準は計算が重要なのではなく、その結果が重要です。
計算結果を見て、その住宅は省エネなのか、省エネでない場合どうすれば省エネになるかを検討します。
省エネ性能を高めるためには、性能とコストのバランスを見るため何回も計算しなければなりません。

省エネ基準の計算方法は精緻な標準計算ルートから、簡易に計算できる簡易計算ルートモデル住宅法があります。
簡単に計算できるからと、簡易計算ルートやモデル住宅法での計算はお勧めしません。

モデル住宅法などは、各部位の断熱仕様を規定のモデル住宅に当てはめて計算するものです。
そのモデル住宅はあなたが建てる住宅ではありません。
あくまでもサンプルとしてのモデル住宅です。
そのため、簡易な計算方法では正しい住宅の性能を判断できません。
単に断熱仕様の比較を行っているだけです。

標準計算は時間がかかるのが難点です。
手計算では相当時間がかかるので、表計算ソフトやフリーソフト、市販ソフトの使用をお勧めします。
自分に合った方法を見つけてください。


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