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これいいね! 20_TSUTAYA DISCUSの封筒

やはり、それを最初に考えた人は本当に偉い。

ほとんど何もないところから生み出されたようなことであっても、ほとんど出尽くされたと思われているところからさらに生み出されたようなことであっても、どんな状況であれ、やはり、それを最初に生み出した人は本当に偉い。

そしてもう一つ。

言われてみれば「そりゃそうですよね」ということだとしても、それを生み出した人はすごい。

例えば、日常的に耳にする音楽。J-POPでも何でも良いでしょう。

どこに行ってもBGMとして流れてきますから、あまり聴かないという人であっても嫌でも耳にするでしょう。

だからよく聴いているはず。流れてきたら一緒に口ずさんだりしているはず。ものすごく馴染みがあるはず。

なのに、いざ、自分で作ってみようとしても全然作れない。鼻歌で作ってみようとしても、途中から既にある曲のメロディに引っ張られて、その歌になってしまう。

「新規性」というのは本当に難しい。だからこそ本当に大事なことなんだと思い知らされます。

これ、TSUTAYA DISCUSの封筒。ちょうどCDが送られてきた直後。

TSUTAYA DISCUSというのは、要は、あれです。CDやDVDを郵送で送ってもらって、郵送で返すってやつです。

「ネットで借りて~♪ ポストで返却~♪」というやつです。

以前、近所(と言っても車で15分くらいですけどね。田舎なもんで。)のTSUTAYAさんが閉店したときに、「これはいかん。レンタルするところがない。」となったときに会員になって、それからずっとお世話になっています。

リアル店舗ならしばらく待てば新作でも普通に借りることができたりしますが、DISCUSの場合は結構待たされる。ひどいときは3ヶ月4ヶ月待たされることもあるし、こないだなんて「お客様がレンタルをお待ちになってる『君の名は』は希望者が非常に多いためご迷惑をおかけしています。なので、もうこれ以上待たず、オンデマンドでどうぞ。」という趣旨の案内がきてたくらい。

それでもいいんです。少しくらい時間が経っても、レンタルできたときが自分にとっての新作なので。しかも、レンタルしたCDは、かなりしつこく聴くタイプなので、それほど常に常に新しいものが必要な訳ではないんです。昔のアルバムでも改めてじっくり聴きたいものもたくさんありますし。

いやいや。本題に入らないと。

今回は、このTSUTAYA DISCUSの封筒がすごいね。というお話しです。

送られてきたら開けます。まずは。「1」と書かれてますので、そこを綺麗にちぎります。

開いたらこんな感じ。

今回は、JamiroquaiのDynamiteと、きのこ帝国のeureke。

ね、他の人と被らないでしょ?古いやつもあり、レアなやつもあり。だから、全然新譜じゃなくていい。

さてさて、このレンタルしたCD、iTunesに取り込んだらもうお役御免。返却の準備に入ります。

今度は、「2」と書かれたところにミシン目がありますので、そこからちぎります。

こんな感じですね。

ちぎり終わったらこんな感じ。CDを入れます。

そして、最後は封をします。薄いシートがはがせるようになっています。

剥がし終わったら、「「入れ忘れ」「私物混入」はございませんか」の文字ですよ。「これいいね! 13_開封前のひとこと」でもお話ししたとおり、その一言が思いやりを感じさせてくれるんですよね。

もちろん、剥がしたところは粘着するようになっていますので、折り曲げればそのまま封が完了。という運びです。

ちぎる前は宛先がユーザーの住所。そしてちぎった後は宛先が返却先。これは素晴らしい。

この封筒はすごい。封筒的には当たり前のものなのかな?だとしてもその存在を私は知りませんでした。

確かに言われてみれば、というか、見てしまえば、というか、「そりゃそうだよね」なのですが、やはり、最初に考えた人はすごい。

もし、自分がこのサービスの封筒の担当者だったら、中に、返信用の封筒を入れてしまうところでしょうね。発想超貧困。情けない。

一発でこの封筒にはたどり着けないかもしれないけれど、常に「もっとなんとかならないの?」ということを考え続けられるような、そんな企画マンでありたいなと思います。

さて、振り返ると、今回「これいいね!」は記念すべき20回目なんですね。20回ごときで何が記念すべきなのかはわかりませんが。

これまでの「これいいね!」を振り返ると、「その後のことまで考える」に分類されるものや、「ほんのちょっとした違い」に分類されるものや、「(提供する)大きさを変える」に分類されるものなど、様々ありましたが、もう今回は完全に「工夫する」ですね。しかも、TRIZオズボーンのチェックリスト風に言うと、「部品点数を減らす」とか、「一方をもう一方に入れ込む」とか、そういう分類になるかもしれませんね。

そうだな。そろそろ分類のことも考えつつ記事にしていこうかな。


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