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これいいね! 26_最近の近鉄電車

私は、新卒で今の会社に入社して以来、ソフトウェア業界でお仕事をさせていただいております。ですので、当然、それ以外の業界のことはよくわかりません。

しかし、ソフトウェアだけに限らず、商品やサービスを世の中に提供している人や組織であれば、常に「今よりも良いものを提供したい」と考え、実際に改善を重ね、より良いものを提供し続けていることでしょう。

その結果、数多くの人や組織が、存在することを認められているし、「これからも存在し続けたい。より良いものを提供し続けて社会に貢献したい。」そう思っていることでしょう。

そんな中、最近、私が特に重要だと思っているのが、「その事実を世に知らしめること」に気を遣うということです。

どれだけ改善したとしても、そして、それが、本当により良いものであったとしても、お客様がその事実を知らなければ、その効果は非常に低いものになってしまう。そう思います。

つまり、「より良いものを提供する」ということと、「その事実を知らしめる」ということは、セットにする必要があるのではないか?

そんなお話しです。

ここ数ヶ月、お仕事の関係で名古屋への日帰りの出張が爆発的に増えました。

そのときに利用しているのが近鉄特急なのですが、最近、この特急も含め全般的に近鉄の車両が目に見えて良くなっているので、これいいね!として紹介します。

まずは、『嫌なことノート 02_拝啓「近鉄 普通電車」様』で散々悪く言ってしまったこともありその反省も込めて普通電車のこれいいね!です。(笑)

この投稿では、ベンチシートの真ん中に仕切り棒が無いために、本来6人掛けのところが5人しか座ることができていないというお話しでした。

こんな感じ。

それがなんと、この投稿をした直後に、その仕切り棒が装備された車両を発見しました。

これがあると、

こうなります。

んん・・・良い。6人座ってる。

まだまだ、普及はこれからだと思いますが、徐々に入れ替わっていくということですよね。嬉しい。

次は、特急車両のシート。これまでのシートはどれもだいたいこんな感じ。まぁ、テーブルと網しかありません。

しかし、最近の車両は、こんな感じ。

そう。コンセント。これは画期的!

そりゃ、新幹線なんてずっと前から装備されているし、いけてる鉄道会社の車両には装備されているのは知っていますが、それが、こんな近鉄の田舎行きの車両にまで装備されたのか・・・と思うと感慨深い。PCとスマホと会社のガラケーとワイヤレスのミニヘッドセットと・・・と、充電したいものがたくさんある者にとっては、本当に嬉しい。順次リニューアルされている特急に装備されている様子。

大阪難波と名古屋を結ぶアーバンライナーという主力の特急にも装備されていないのにね。

次にこれ。特急の荷物棚のところの電光表示。11Cや11Dと席番号が書かれているところが青く光っていますね。

これは、「その席のチケットが買われていてお客様が座られますよ」というときは緑色に光り、「買われてなくて空席ですよ」というときは青色に光ります。

両方とも居ない場合はこんな感じ。

これは、空席なのに座っている人が居ると、席を間違えているか、あるいは、特急券を持っていないのに座っているかのいずれかなので、車掌さんが声をかけるためにあるようです。しかし、このシステムが導入される前から車掌さんは情報端末を持っていて、それを見ながら座席の状況を確認していたのですけどね。だから、我々のような、乗客のためなのかも知れません。

次は、トイレ。順次リニューアルしている22000系。

そのトイレは、新幹線の多目的ルームのよう。

その扉を開けるボタンを押して中に入るとこんな感じ。入ると同時に便座部分の蓋が自動的に上がる。

その昔、近鉄のACEという特急が全国ではじめてウォシュレット付きのトイレを設置したというニュースが懐かしいくらい。

中は広くて、手洗いもあるし、

子どもを乗せておくところも、おむつ替えの台もある。

これは良い。

最後にこれ。座席の肩の部分についている持ち手。

駅に到着する直前に立っている方がつかまることもできますし、座席を向かい合わせにするために、回転する際の持ち手にもなるでしょう。

そこに、何かがほどこされています。点字ですね。

私は点字が読めないので、何と書かれているのかはわかりませんが、「1CD」と座席番号が印刷されているので、恐らく、点字でもそう書かれているのでしょう。

これが、点字があると助かると思う方にとって、どのくらい助かるものなのかは私にはわかりませんが、大いに役立つと良いのにな、と思います。

しかし、こういうのは、あると良いと思う方は目の不自由な方だと思いますので、全車両に一気に搭載して、「近鉄特急の座席の持ち手には絶対に点字がある」という状態にしないと意味が無いのでは?とも思いますが・・・

全車両に対して、一気にやっている訳ではなく、少しずつ改善を進めていることだと思いますが、それでも、目に見えて良くなっているので、ユーザーとしては、本当に好感が持てます。

しかし、荷物棚の電光表示は、そもそも誰のためなのかがわかりませんし、乗客のためであったとしても、「どうなっていればどう」といった説明にあたるものが掲示されている様子もないのでさっぱりわかりません。

私は、こういう細かい変化を見つけるのが好きなので気付きましたが、ほとんどの方はわからないままだと思います。

あと、座席の持ち手の点字もそう。「こういう取り組みをしています」なんてポスターの1つも見たことがない。なぜ、折角改善しているのに、それを広く知らしめようとしないのでしょうか。

私が知らないだけ?いやいや、毎日乗ってますし、駅に掲示されているポスターなんかも興味深く見ていますが、それでも目に入ってきませんので、やはりアナウンスしていないのだと思います。

もったいない。

目に見えることでもこんな状態だから、目に見えない部分、例えば、車輪など足回りの台車の部分が良くなって、乗り心地がかなり良くなったというようなことがあったとしても、教えてくれなければ絶対に気が付きません。

もっと教えて欲しいですよね。

このnote.muを運営するピースオブケイクのCXOである深津貴之(@fladdict)さんのある日のツイートがこれ。

その先の記事はこれ。

最近のnoteカイゼン(11月前半)

このときの報告内容は、深津さんにとっては小さいことだったのかもしれません。しかし、しっかりとユーザーにアナウンスしてくれている。

そりゃ派手な機能追加のほうがキャッチーかもしれません。大幅改修のほうがありがたいかもしれません。でも、それだけが素晴らしいことじゃないんです。

「より良いものを提供する」ということだけじゃなく、「その事実を知らしめる」ということがセットになってることが重要。

目に見えることも、目に見えないことも、丁寧に知らしめる活動をすることがセットになってると好感が持てる。

大好きなnote.muがより良くなることと、それを教えてくれることを、今後も期待しています。

あれ。近鉄の話しじゃなくなってる。

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