これいいね! 18_マンホールカードって知ってます?
普段、何気なく過ごしていると、
「おおよそ、そんな風にはならないでしょう。」
ということに出くわして、驚いてしまうことがあります。
どんなものでも、捉えようによっては楽しいものに変えることができる。
どんなことでも、捉えようによっては、楽しめる状況に変えることができる。
どうやら、世の中には、そんな人がたくさん居るようです。
すごいな。羨ましい。というお話しでございます。
これ、見ての通りマンホールの蓋。我が家のすぐ近所にあるマンホール。
今でこそ三重県伊勢市になりましたが、合併前は、度会郡小俣町(わたらいぐんおばたちょう)でした。
ですので、「OBATA」という文字が見えますね。「おすい」という文字も見えます。
桜の絵が描かれたマンホール。綺麗ですね。
と、思っていたら、こんなマンホールも。
伊勢市の防火水槽用のマンホール。カラーですね。素晴らしい。
別のところにも防火用水槽のマンホール。これまた絵柄が違うんですね。素敵。
と思って、他のマンホールもいろいろ見てみると・・・地味。これは伊勢市の市章が描かれただけのマンホール。地味。「雨水」と書かれています。
さらに探してみると、こんなのも。これは旧小俣町の町章が描かれていますが、この下に何があるかは不明。ちょっと年代を感じます。
私が、「マンホールの蓋」と言われて思い描くのはこれ。
この味気な~い、昔ながらの感じ。これは、電話等の通信系のためのマンホールだったような。(違ってたらごめんなさい)
このように、身の回りだけでも、本当にたくさんのマンホールの図柄があるのなら、一体全国にはどのくらいの種類があるのだろうか?そして、伊勢市の防火水槽用のマンホールのような素敵な図柄もたくさんあるんだろうな、と思って調べてみたのですが・・・
それを調べる前に目に飛び込んできたのがこれ。「マンホールカード」
(豊橋市上下水道局のページより引用。)
このマンホールカード。(社)日本下水道協会に設置した『下水道広報プラットホーム』という組織が、全国の自治体と協力して作成したものだそうです。
下水道広報プラットホームの活動方針のページには、次のような目的が書かれています。
下水道は暮らしや社会経済を支えている私たちの財産です。この財産を未来へ引き継ぎ、活かしていくためには、利用者である国民一人ひとりに下水道の理解を深めてもらう必要があります。
広報プラットホームは、下水道界をはじめ様々な人々が交流する場として、情報共有や広報活動を通じ、下水道の真の価値を伝えると共に、これからの下水道をみんなで考えていく全国ネットワークの構築を目指します。
その一環として、もっと興味を持ってもらうために、全国にある素敵なマンホールをカード化して、コレクションできるようなものにしたものがマンホールカードなんですね。
そのマンホールカード、2017年8月現在、第5弾として55自治体57種のカードが追加され、全194自治体227種のマンホールがカード化されているようです。
これは面白いですね。
ということで、早速、自分も1枚カードをいただいてきました。
マンホールカードを配布していて、かつ、我が家から最も近くの自治体は、三重県松阪市。
そう、松阪牛でお馴染みの、あの松阪市です。
休日だったので、建物裏の当直室で、簡単なアンケートに答えた後、いただきました。
こんな感じ。やっぱり牛なのね。
裏はこんな感じ。
「へぇ~。カードってこんな感じなんだね。そりゃ、何となく集めたくなるわ。」という感想。
そのカードを手に、早速、「この図柄のマンホールの写真も撮りたいな。」と思って見渡せど、市役所の敷地内はこの図柄しかありません。
一番地味なやつやないかい!そういうとこやぞ。松阪市。折角カードもらったら、すぐにそのマンホール確認したいじゃない。
仕方ないので、しばらく街中をウロウロするも、全部このタイプ。
松阪出身の本居宣長が鈴好きだったことに由来するそうなのですが、マンホール、全部この鈴のタイプ。
このときは、仕方なく家に戻ったのですが、やっぱり気になる。
この牛の図柄のマンホールはどこにあるのだろう?と。
そこで、このマンホールカードを良く見てみると、QRコードが印刷されている。
それを読み取ってサイトにアクセスしてみると・・・
「お探しのページが見つかりません」って。そういうとこやぞ。松阪市。
ならば、ということで、カードの表面に記載されている緯度・経度の情報を使って調べてみた。
どこ?ここ。もはや松阪市ではない気がする。
航空写真で見てみよう。
こんなとこ、絶対にないわ、マンホールなんて。マンホール以前に管が通ってないわ。そういうとこやぞ。松阪市。
ということで、最後の方は、何とも、松阪市への苦情と言うか、嫌なことノートのようになってしまいましたが、それはさておき。
冒頭にも言いました。これ、単なるマンホールの蓋ですよね?
それをカードにして、コレクションできるようにして、とは想像もできなかった。
そもそも発想が貧困な私の場合はそう。想像できなかった。
こんな風にすると、単なるマンホールの蓋が、楽しくなってくる。
「本当は集めたくなんてないけれど、こうすることによって集めたくなってしまう。」という持って行き方の話しではありませんので、純粋な意味でのゲーミフィケーションではないのかもしれないけれど、何の変哲もないものを、楽しめるものに転換していくという思考は、ゲーミフィケーションに通じるものがあるし、やはり、何においても非常に大切なことだと思います。
「まさかそれがそんなことに?」と楽しいものに変えられる、そんな発想力が鍛えられるといいのにな。
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