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不安になったときも

私は、普段あたり前だと思っていることが、本当にあたり前ではないことを思い出すと、気持ちが軽くなります。

そのことが無くなった時にはもちろん気がつくのでしょうが、無くなってない今でも、意識すると、自分が当たり前だと思っているいろんなことに気づくことができ、自分が恵まれていることをありがたく思います。

食欲がある
自分の歯で噛める
歯が悪くなっても、歯医者さんで治療してもらえる
息ができる
音が聞こえる
心臓が動いてくれている
今は、マスクが売っている 
服を着れる
暖かい、寒いを感じる
まっすぐ歩くことができる
階段を登れる
走れる
手で物がつかめる
そもそも両手がある
今日も快便
新聞が読める
新聞を配達してくれている
文字が書ける

会話ができる
歌が歌える
昔のことを思い出すことができる
お風呂に入れる
料理ができる

家族がいる
親が元気でいる
親は笑ってくれる
親は話をしてくれる
親は自分で食べてくれる
親は一人で歩いてくれる
家族が同じ家で寝られている
家族の誰も入院していない
誰も行方不明になっていない
安全を脅かされていない

地面がある
酸素がある
窒素がある
オゾン層がある
太陽が明るく照らしてくれる
住むところがある
雨が降っても濡れない
安心して眠るところがある
部屋の温度を変えられる冷暖房器具を持っている

戦争していないところで暮らせている
社会が機能している
治安が守られ、安全である
道が凸凹でない
自転車で快適に走れる
川に橋が架けられている
スーパーが歩いていけるところにある
食べ物が売っている
明日の食べるものは、とりあえずは心配しなくていい
蛇口を回すと、水やお湯が出る
電気が使える
・・・・
・・・・・
・・・・・・

私は欲張りで、気が小さい人間です。

ちょっとしたトラブルがあったりすると、すぐ不安になります。

自分が弱い人間であることを知っているので、不安になったり、悩むことが、嫌なのではなく、怖いのです。

だから、不安になると、何も思い煩うことが無かった時期のことを思い出して、今と比べて、最適な状況を握りしめて、かえって苦しみの中から抜け出せなくなります。

そんなとき、当たり前だと思っていることを思い浮かべると、気持ちが落ち着き、今の自分を受け容れる余裕が少し生まれます。

この受け容れられるかどうかが、私の場合、苦しみから抜け出せるがどうかの分かれ目なので、あたり前だと思ってることを思い出すことが、私には重要なのです。


私は、この方法をTO-JIBAひろみさんに教えていただいてから、ネガティブな感情に襲われたとき、あたり前だと思っていることを意識的に気づくようにしていました。

でも、たくさん思いついてもすぐ忘れます。

歳ですから。

そこで、最近私は、書いておくことにしています。

これだと、忘れませんし、どんどん増えていくだけです。

いつ見ても、自分が恵まれてることが思い出せて、心が落ち着きます。

冒頭のリストは、そんなふうにして何日かで書きためたものです。


先日、あたり前だと思ってることを思い浮かべ、書き留めていたら、悩んでいる自分がだんだん遠くに行くような体験をしました。

ついさっきまでドキドキしていた私が、ふと気づくと、遠いところに行っていて、どこにいるのか分からないほど小さくなっていました。

ドキドキもなくなっていました。

苦しんでいるいる本人が小さくなると、苦しむことができなくなるのかもしれません。

思い通りにならない時、不安でどうしようもない時、ジタバタしないで今のままでいてみようかなって思えているのは、

あたり前は、あたり前じゃない、
ということを、こんなふうに思い出すことができるからだと思います。


いつも会いに行ってるチョコちゃん