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サウナとガウディの関係

私は、なぜだか分かりませんが、若い頃から四角でない家に興味がありました。

日本の家はなぜ四角なのか。
丸じゃ駄目なのか。

そう思って

わら壁の家作りの本を買って読んだり、

KALPA建築研究所の小西昭臣さんが設計した、鳥の家やイルカの家の写真を見たり、

最近では、発泡スチロールで出来たドームハウスなんか良いなぁと思って見たりしています。


ところで、かなり前、サウナに行きました。

しばらく壁にもたれかかっていると、まだ、汗もかかない内に何故だか体から力が抜けてリラックスしていくのを感じました。

サウナだから、ということではなく、晴れ晴れとして、開放された草原や森に来たような気分がしてきました。

原因不明の心地良さに浸りながら、なんなのかなぁと不思議に思いながら周りを見渡しているうち、ふとその理由が、いま自分がいるこの部屋のせいであることに気づきました。

その部屋は、天井と壁、床と壁との境目を漆喰のようなもので塗ってあるため直線がなく、まるで白い洞窟のようでした。

低い天井は一見圧迫感を与えそうでしたが、横になってみると、丸みを帯びた壁とともに、包み込むような安心感を与えてくれるようでした。

このとき、ハッと気づきました。

この部屋には、直線がないから森の中にいるようで落ち着くんだ。

人は、直前を目にしない空間にいると、こんなにもリラックスすることを、その時初めて経験しました。

若いときから何となく丸い家に惹かれていたのも、これだったんだなと、この時分かりました。


その後何年かして、あのサグラダファミリア教会を設計した19世紀のスペインの建築家、アントニオガウディがこんなことを言っていたのを知りました。

 自然界には直線は存在しない
  直線は人間に属する
   曲線は神に属する


これを知ってから、洞窟に住んでいた石器時代の人たちは、意外と快適だったのかもしれないなと、思うようになりました。