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関西万博には行かない

知り合いから、関西万博の格安チケットを買いませんかというお誘いが来た。

前売り券の売れ行きが悪いので、大企業に買ってもらっているようだ。

開幕が迫り、公式キャラクターのミャクミャクのラッピング電車も大阪の街を走リ始めている。

ちょっと気になって万博のことを調べてみたら、読んでいるうちに何だか腹が立ってきた。

4月13日で開幕まで1年を切ったが、

いろいろなメディアが、様々な理由から、関西万博を中止にする方が良いと言っている。

理由の1つは、元日に能登半島地震が起き、石川県の方々は、今、大変な思いをされているのだから、中止にして、建設資材やお金をそちらに回そうという理由だ。

国は、こういった状況だからと計画を中止にして、建設資材や予算を困っているところへ振り向けたほうが良いと私も思う。

日本国民のほとんどの人は、それを望んでいると思う。

今、空飛ぶクルマはどうしても必要だろうか。

国だけでなく、大阪府・市から、とてつもない予算が関西万博に注ぎ込まれているが、2820万人の来場を見込んでのことらしい。

東京ディズニーランドの年間の入場者数は、2620万人(2023年)だそうなので、それを半年間の会期で上回る数字ということになる。

(毎日新聞のアンケートによると、万博のチケットを買いたいと思わない人はどんどん増えて、昨年末で79%にもなっているそうだが)

そんなに人は来るのだろうか?

中でも特におかしいと思ったのは、日よけのための「リング」と呼ばれる木の屋根。

当初の計画では万博が終わったら廃棄することになっていたらしい。

半年間使う日よけに344億円。

あまりにひどい無駄遣いだと、あちこちから指摘されて、残すことを検討し始めたらしいけど・・・

大阪の人はケチじゃない。

必要があるものにはお金を使う。

でも、このひどいお金の使い方には大阪の人は誰も納得してないと思う。

更に、会場の夢洲は元々ゴミを捨てることで出来た人工島なので、地震が来たら液状化すると言われている。
メタンガスも出ていて、ガス抜きをするパイプが埋め込まれている。

更に、ここで南海トラフ地震が起こったら、高い建物がない会場で、入場者は何処に逃げて津波から身を守れば良いのだろう。

そして、最もおかしいというか、不快な気持ちを感じたのは、

大阪府が、会場の夢洲に、万博のあとカジノを作ろうとしていることだ。

実は、関西万博は、最初からカジノのための万博なのだ。

関西万博の会場の夢洲は、元々橋が1本かかっているだけで、アクセスの悪いところだった。
カジノのためだけにここのインフラを整備するのでは、納得してもらえないから、万博を隠れ蓑にしたようなのだ。

EXPO70も、花の万博も、跡地は公園になっていて、100万人以上が住む街で公園面積が世界的にも最も小さい都市の1つである大阪にとって、貴重な緑の空間になっている。

だが、カジノは19歳以下の入場はできない。

そもそも賭博は、民法90条、刑法185条で違法とされている。

なのに大阪府はカジノを作ろうとしている。

どうしても大阪府は、カジノでお金儲けをしたいらしい。

そんなことまでしてお金儲けすることが、大阪府民の幸せのために大阪市大阪府の最優先事項なのだろうか?

私は、1970年にワクワクしながら万博に行った。

そして、月の石を見た。

でも、私は今回の関西万博には行かない。

何だか最近ミャクミャクの笑顔が、不敵な笑みに見えてきた。

ミャクミャク