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養源院とshort story

「夢の国」

ここには悲しい歴史が詰まっている、
だから供養も込めて明るい場所にしたいのです。
そう依頼を受けて、
イラストレーターの宗達は考えた。

明るい場所って、ここはあまりにも生々しすぎる。
供養と言っていたから、
仏様のイラストか、はたまたキリストのイラストなんでどうだろう?
いやいや、
それなら私以外でも描ける。
私ならではの、私にしか描けない、何かを。

そうだ、
こどもたちにも楽しんでもらえて、
天使たちの楽しげな声の聞こえて来そうな場所にしよう。

こうして宗達は、
かわいくてユーモラスな動物たちのイラストを障子に描いた。
The end.

養源院と俵屋宗達に思いを馳せて。

養源院


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