先人の知恵を生活に取り入れる

祖先たちがあらゆる経験則から導き出した
神話、諺、文化や民間療法は世界各地にある。
中には科学的に間違い(あるいは勘違い)が
証明されたものもある。
なので必ずしも踏襲するべきではない類のものもあるが、
植物療法の一部について
私は積極的に生活に取り入れている。

看護師として病棟で勤務した年月は
そう多くないものの
日本における医療の一端を知ることはできた。
そうして見聞きし経験し考えた結果として
私はなるべく医療機関の受診を控えることにした。
健康は「買う」ものではないと思ったからだ。

調子を崩したときも
真っ先に病院へ走るのではなく
自身の体の力だけで対応できるか否かを
自覚症状や客観的情報から総合的に判断する。
たいていは自宅療養で様子を見る。
自己責任のもと自身で調合した民間薬を使うときもある。
この薬というのは植物を焼酎漬けにしたものである。
使う植物は自宅の庭や除草剤散布のない近所の草原で採集する。
スイカズラ、タンポポ、ドクダミ、ビワの葉、ヨモギ、ヘビイチゴなど。
これらを選ぶ基準は先人たちの知恵の伝承書から得ている。

医療費を投じるというのは同時に税金を使うことでもある。
原材料のはっきりわかるものを
納得して服用したいという気持ちもある。
抗生剤のように
常在菌も日和見菌も、問題を起こしている菌も全て
問答無用で駆逐するというやり方は
個人として避けられるものなら避けたいと思っている。
ただし、医療に携わった経験のある者として
薬剤耐性菌を増やしてはならないということは重々承知。
必要と診断され異論なく一度内服を始めた抗生剤は指示通り内服する。

医療現場で働いたことがあるからこそ
本当に受診が必要かどうか
各自が判断できるよう知識を備えるべきだと思う。
そして知恵で対処できる内容ならば
医療に時間とお金を捧げることは回避可能だ。
医療は万能ではないし当然民間療法も万能ではない。
どちらも盲信することなく
自分や自分の大切な人を守ることができるように
先人の知恵と最新の医学情報と
自分自身の情報とを総合的に活用することを勧めたい。
人生は「買う」のではなく「自分で作る」ものだ。

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