自分の中で一番強い欲

3大欲求を除くと、自分の中で一番強い欲は情報収集欲や知識欲のはず!と思ってたんだけど、どうも違うなと年々思うようになっていた。自分がもやもやしながら抱えていた気持ちについて、ずっと名前がわからなかったが、最近読んだとある古雑誌の記事で「これだったんだ!」と電撃が走った。

「育成欲」だ。

その雑誌の記事を要約すると、子どもがいたら子どもで育成欲が満たされていただろうけど、子どもがいないから、その代わりに自分は大学で教鞭をとっているんだ、という話だった。育成したいというのは、言い換えれば、何かしら他人に影響を与えたい、という気持ちの発展形だと思う。本とかCDを介して間接的に他人に影響を与える人はたくさんいるけども、もっと直接、眼の前にいる人に、時間をかけて伝えたい、それを受け取ってほしい、という欲。

そういえば、自分が学んできたものを、後世に伝えたり残したくて、後身・後輩がいたらいいのになあと思うことが、けっこうある。ワタシが調べていることに興味を持った熱意ある若者が、この続きを調べてくれないかなあ、というのもたまにある。

でも、この欲を子育て以外で満たせる人はそう多くないだろう。そして、自分のなかにそういう欲が眠っているとは、気づいてない人も多いんじゃないか。何人も子どもを生んでいる家庭は、この育成欲を満たす気持ちよさに気づいてしまったんじゃないか……。そんなことを考えた。

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