メンヘラ娘をどう育てるか

今日のテレフォン人生相談。大学5年生の息子と大学1年生の娘がいる母親から。

娘は友だちがいない。
自己肯定感が低く、高校の時からリストカットしたり死にたいと言う。
自分の育て方が悪かったのだと思う。
反省して、ありのままのあなたでいいんだよと伝えているが改善しない。

【回答】
ありのままでいいんだよ、と言いつつも
ありのままの娘を受け入れていない。
徹底的に娘を否定している。
娘の姿はあなた自身の姿であり、その娘を否定することで、あなたは良心の呵責から逃れている。


…みたいな内容。

毒親あるあるすぎるし、多分このお母さんも毒親については、そこそこ知識があるのだと思う。
自分が毒親だと認識し、改善しようとしているけれど、相談員には「あなたは何もわかっていない。あなたは相変わらず娘を否定し続けている」と責められる。
母親は「その通りだと思います。では具体的にどうしたらいいのでしょう?」と何度も訴えていたけれど、相談員は「具体的にどうすれば?と言ってる時点であなたは私たちの話を理解していない。とにかくあなたが変わる事が重要」という、全く具体的ではない答え。

お母さんが釈然としない様子のまま終了。
どう変わればいいのかわからないのに、変われる訳がない。
母親も娘も、ずっと変わらないのだろうなぁと思った。

わたしだったらこう答える。

『娘の自己肯定感が低いのは、あなたの育て方の影響も多少はありますが、生まれ持った気質による部分が大きいので、すべてが自分のせいだと思わないようにして下さい。
どのように育てても、あなたの娘は高い確率でリストカットをし、自殺をほのめかしていた。
これは娘の宿命であり、避けられなかった運命であると考えた方が良いです。
改善策ですが、あなたの娘は特別に母親からの愛情や関心を欲するタイプです。一般的な子どもよりも100倍くらい欲していると思って下さい。
そして今からでも遅くないので、赤ちゃんのように過保護に接して下さい。家事は一切やらせず、身の回りの世話を甲斐甲斐しく行い、可能な限り付きまとって下さい。どこかに行こうとしたら「気になるからお母さんもついて行きたい」と言います。果物の皮を剥いてあげたり、髪をドライヤーで乾かしてあげて下さい。異常なストーカーのようにべたべたとしつこく付きまとい、大学を卒業しても家にいたらいいじゃない、と言って下さい。

あなたは恐らく、娘が小さな頃から自立を促していたのではないですか?
娘がひとりで何でもできるように。
たくましく生きていけるように。
早く私の手を煩わせる事なく、自立して欲しいと強く望みませんでしたか?

それに応えてくれるたくましい子どももいますが、あなたの娘は生まれつき愛情や関心が人よりも必要なタイプなので、自立を促すのは逆効果です。いつまで経っても自立しません。

効果的なのは、過保護に接する事。可能な限り甘やかす事。

あなたは、この娘から早く解放されたいと望んでいるはずなので、過保護に接する事は拷問に近いかも知れません。でも娘が最も短期間で自立できる方法です。徹底的に死に物狂いでやって下さい。
あなたが変わらず、娘に早く自立して欲しいと望めば望むほど、娘はあなたに寄生し続けるし、リストカットや自殺未遂などを繰り返して、あなたを困らせ続けると思います』

子どもが邪魔で、子育てから一刻も早く解放されたいという理由で自立を促し過ぎる系の毒親にはぜひ試して貰いたいです。
これをしないと、娘は高い確率で売春婦になるし、ダメ男にしか愛情を感じない不幸な底辺女になると思います(それは私)

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