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建物を建てられない!?

 秩序ある街並み形成

今回は、建物を簡単に建てられるエリアと簡単じゃないエリアについて書きます。驚きかもしれませんが、日本中どこでも好きなように建物が建てられるわけではないのです。様々な条件などがあるのですが、例えば「市街化区域」「市街化調整区域」「風致地区」などがあります。
 例えば、国定公園のエリアにパチンコ屋さんがあったとしたら違和感がありますよね?極端な例ですが、ある程度法律などで決めておかないと、無秩序に街が形成されかねないのです。


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市街化調整区域とは?

 「市街化区域」とか「市街化調整区域」という言葉を聞いた事がある方もみえるかもしれませんが、ここでおさらいをしておきましょう

市街化区域・・・「すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」
市街化調整区域・・・「市街化を抑制すべき区域」

 乱暴に言い換えると、「市街化区域」は建物を建てる事が比較的容易であり、「市街化調整区域」は原則建物を建てる事を禁止しているという認識です。「市街化区域」に「比較的」と書いたのは、住居地域や商業地域、工業地域に分かれていて、閑静な住宅街のど真ん中に工場は建てられないのです。「市街化調整区域」にも沢山お家が建っていますが、何故か?それは、都市計画法が定められた時よりも前から集落を形成していた場合、一定の条件で家が建てられるのです。しかし、その地域に縁もゆかりもなく、新たに土地を購入して家を建てる事は難しいです。ただし、既存宅地などの例外はありますが、ディープに触れないようにします。


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景観は大切だね

 次は「風致地区」について書くね。「風致地区」とは、伝統的な街並みの雰囲気をそのまま保つために法律で保護する地区の事だ。皆さんも一度は見たことがあるかもしれませんが、古い町並みにあるコンビニの外装はその場に溶け込むような感じになってます。あれは、乱暴に言うと、風致地区という制限があるから外装も変えてるというわけです。古き良き街並みの景観は一旦失うと元には戻せませんから、行政は大切に守って頂きたいですね。


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