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EV BOSCO 初充電に思う…200V疑惑

前回、予期せぬトラブルに見舞われたものの、無事にEV BOSCOの充電ができたという話を書いた。前回の話が具体的な充電手順に関することばかりだったので、今回は充電して思ったことを書きたい。今回の話は、電気的な内容が中心となる。

およそ3.5分で1%充電される

このnoteの冒頭に、どれくらい充電されたかがわかる画面のスクリーンショットを載せてみた。このスクリーンショットの中央にはバッテリーの電気残量が表示されており、右下には「満タンまでのおよその時間」が表示されている。この画面からもわかる通り、EV BOSCOのメインバッテリーは、およそ5分で1%充電される。
一般論として、バッテリーを長持ちさせるためにも0%の状態や100%の状態はなるべく避けることが望ましい。これはEV BOSCOも同じである。
それでもメーカーのカタログ的にはスッカラカンの状態からフル充電するのに必要な時間というものがある。EV BOSCO の場合、3時間でフル充電と書いてあった。単純に3時間=180分を100%で割ると、1%充電するのに1.8分となる。
ところが実際7%から94%までの87%を充電するのに5時間7分かかった。およそ3.5分で1%充電されている。
もちろん外気温などによっても充電にかかる時間は左右されるだろう。しかし、流石に1.8分のところを3.5分というのは、誤差の範囲では済まされないだろう。

誤差の原因を推測する

この誤差がどこから生じたのか、どうしたら3時間でフル充電できるのかを考えたい。これを考える上で私が思い出したのは、充電器に書かれた説明文である。

充電器に書かれた説明文

この説明文の白い部分に書かれた「Input Voltage」に注目されたい。そこには「90-265VAC」と書かれているの読み取れる。恐らくこれは「90Vから265VのAC電源」という意味なのだろう。
これを見て私は当初「200Vでも充電できるなら、フル充電にかかる時間が半分にできたりするのかな」とワクワクしていた。でも、ここにきて実は逆だったのではないかと思い始めている。

インド・パキスタンの電力事情

元々EV BOSCOは、インドやパキスタンで走っているオートリキシャを元に、神戸にあるガレージボスコが作った車である。日本のガレージが海外にOEMをお願いしたというほうがわかりやすいかもしれない。
海外旅行をした人なら、海外旅行の荷物としてコンセントのフラグの形状を変えるためのパーツや、電圧を変えるための道具をパッキングした人もいるかもしれない。渡航先の国がどんな差込口の形状なのか、予め調べておくという人も多いと思う。そのような各国の電気事情を確認するサイトを見ると、インドもパキスタンも200Vの国である。これで、ますます「200Vの国だと3時間でフル充電」という可能性が濃厚になってきた。

コードの先にある物体を外すと…

もう一つ注目していただきたいものがある。こちらの写真を見てもらいたい。

トイレの窓から、こんにちは

私は、トイレのウォシュレットがつながっていたコンセントから延長コードで充電器をつないだ。その時の写真をよく見てもらいたい。

かましてあるモノに注目

延長コードと、黒いコードの間に、グレーの物体が挟まっているのがわかる。
これは元から充電器のコードの先についていたもので、はじめは何も気にならなかったのだが、試しに引っこ抜いてみた。すると、黒いコードの先は「∴」みたいな形状のコンセントのプラグになっていた。
ますます「200Vで3時間」だったのではという推測が確信に近くなってきた。

今後の展望

私は別に「家庭用の電源で3時間でフル充電できるって書いてあったじゃないか!」とクレームをつけるつもりは毛頭ない。
むしろ、この延長コードと充電器の間に何かを入れることで、「家庭用の電源で3時間でフル充電」できるようにしたら良いと思っている。ひょっとしたら、既にそういうモノは世の中に売っていそうな気がする…意外と、街中にあるパナソニックの電気屋さんとかに、この充電器を持って行ってそういうパーツが売られていないかを相談したら、あっさり片付くかもしれない。

そもそも私がEV BOSCOを買った理由は、木村俊雄氏の書いた『電気がなくても、人は死なない。』という本の最後のほうに出てくる木村氏のEV軽トラを自分も欲しいと思ったからである。このEV 軽トラは元々ガソリン車だったものを改造したもので、荷台に積んだソーラーパネルからの電気だけで走る。
今後、私のEV BOSCOにも、ソーラーパネルを載せて、補助電源として風力発電も搭載して、どこまでも自前の電気で走り続けられるようにしたいと目論んでいる。そこで今回の100Vだ200Vだという問題は、どのような規格のソーラーパネルや風力発電を搭載するかという問題にもつながってくる重要な問題である。正直、これまで自分なりに計算してきたことが全て「やり直し」となる…まぁ、それは練習問題をやったようなものだと解釈しておくが。

まずは、とりあえず街の電気屋さんに相談してからかな…ひょっとしたら、パーツを相談した先でソーラーパネルのことも解決できるかもしれない。

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