在宅やろうぜ!

現在、人口1万5千人くらいの地域で薬剤師をしておりますが、3年前にこちらに赴任したときには地域で在宅を行っている薬局はありませんでした。

じいちゃんばあちゃんばかりの地域にあって、在宅を行っていないのはいかがなものか?と思い、在宅を推進すべく活動を開始しました。

スムーズに在宅を始めるにあたり、まず行ったのが、ケアマネージャーさんへの訪問です。まあ、要はケアマネさんへの営業活動です。

居宅専門のケアマネージャーさんに薬局薬剤師が何をできるかを懇々と説明しました。もちろん、1回だけでなく、何度も足しげく通い説明しました。特に力を入れたのが、訪問看護を有するケアマネさんへの訪問でした。「訪問看護師さんの業務負担を軽減するために私を使いませんか?」という内容でお話したところいい反応があり、試しに私を使ってもらいました。具体的には外来服薬支援を行い、3科かかっていた患者さんの一包化、配薬を実施し、結果、訪問看護師の訪問時の配薬業務の大幅な時間短縮に繋がりました。その後、そのケアマネージャーさんには大変感謝され同じようなケースの患者さんを紹介してもらい、院外処方箋もうちに持って来てくれるようになりました。それだけでなく、薬剤管理で困ったことがあれば頼って来てくれ、おまけにそこで働く訪問看護師さんの家族の方などの処方箋まで持って来てくれるようになりました。

地域で唯一の訪問看護を行っている事業所のケアマネさんの、「ブロッコリーさん、いいよ!」という口コミもあり、他の居宅ケアマネさんも相談に来てくれるようになり、現在、在宅10名、月で多いときでMAX30件の居宅療養管理指導を行っていました(一人薬剤師ではなかなか辛いですが…)。3年でトータル20名の在宅を担当させていただきました。

在宅をして思ったことは、「楽しい」の一言に尽きます。報告書とか大変ですが、利用者さんの信頼度合いが、半端じゃありません。利用者さんだけでなく、医師、訪問看護師、ケアマネさん、ヘルパーさんもすごく信頼してくれます。(会社ではあまり信頼されていないのにね。)

逆に思ったのが、その信頼度がプレッシャーに感じる薬剤師には、ちょっと向いていないのでは??ということです。何がそんなにプレッシャー?ということは省かせていただきます。

そのプレッシャーを責任を持って楽しめる方はぜひ在宅をバンバンしていただければ、薬剤師の地位向上や地域社会の貢献につながるのではないでしょうか。

もし、薬剤師の方で、在宅やりたいけど、どうしたらいいか分からない!など相談があればお気軽にコメントいただけるとお答えさせていただきます!逆に看護師さんやケアマネージャーの方に薬局の活用方法などもお答えします!お気軽にコメントいただけると幸いです。

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